【ゴルフ上達Tips集#16】(補論)身体意識に陥ってしまいやすい3つの理由~ゴルフスイングの考え方における「宇宙論」⑶

ゴルフ上達のためのヒントを集めた「ゴルフ上達Tips集」16回目(「宇宙論」シリーズ最終回)。

宇宙論シリーズ⑴⑵でクラブ意識と身体意識、クラブ意識の高め方について紹介しました。

 一般的な傾向を見てみると、いちごる個人の感覚的には、一般アマチュアゴルファー全体の95%以上は身体意識でゴルフスイングを試みています。(いちごる自身も、キャリアの最初の10年以上は身体意識でした) 

今回は、補論として、身体意識が根付きやすい3つの理由を、いちごる的視点で以下に記載します。 

最後には、クラブ意識を追及したい方向けアドバイスもあります!

ぜひご覧ください!

 ※ ゴルフスイングにおける「宇宙論」シリーズは3回にわたってお送りしております。 

第1回 クラブ意識vs身体意識(☞LINK

第2回 クラブ意識を育てよう!(☞LINK

第3回(補論)身体意識メインになる理由(今回) 

なお、この「クラブ意識/身体意識」についての投稿は、森ゼミでの学びを踏まえた、あくまで「いちごる個人の理解」を表現したものになります。 したがって、森守洋プロが正確に意図するものとは相違する可能性がありますので、正確にその内容を理解したい方は、森守洋プロの書籍や発信内容を通じてご理解いただければと思います。   

※ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。 

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理由① 身体意識の方が、「時に」より具体的で分かりやすく丁寧な指導に感じる

クラブ意識を採用するレッスン方法よりも、身体意識を採用するレッスン方法の方が「具体的」な説明が可能なことが、1つ目の理由です。 

例えば、スライスが出ることに悩みを抱えている方に、より具体的に、丁寧に伝えるなら、

 「フェースが開いていて、クラブが上から降りてきてカット軌道になっていますね。カット軌道が出る理由は、トップの位置が高すぎるから、もう少し低くしたほうがよさそうですね。例えばトップの位置は右肩の高さにして振るとよいかもしれません。」

や、

「さらに、トップの位置では、左手首が手の甲側に折れているのは良くないですね。もっと掌屈する意識を持ってください。」

 などと、「クラブをどこに上げていくか」、「身体のどの部分をどのように動かすか」ということを具体的に伝えた方が、分かりやすいと感じることが多いと思います。 

なので、教える側としても「もっと上達してもらいたい!」と考えれば考えるほど、伝達内容は細かく、具体的になってしまい、それが「分かりやすい」のと裏腹に、教わる側は「教えてもらってることは理解できるのに、出来ない…」が生じてしまいます。 

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理由② レッスンコンテンツとしてのSNSの台頭

今や、YouTubeもしくはInstagramなどの「SNS」という無料で手軽に入る情報が、ゴルフ上達のための情報として主流になっています。

確かに、これにより一般アマチュアゴルファーの上達が早くなっているのも事実だと思います。僕の印象では、100を切るのに僅か1年や2年で達成する方は、最近はすごく増えたと感じます。(いちごるは5年かかった…) 

これは明らかにYouTubeなどのSNSを通じて、良い情報に接することが出来るようになったからだと思っています。 

一方で、90切り、80切りとレベルが上がるにつれて、その達成にSNSが寄与しているかというと、そうではない、と思っています。 

というのも、レベルが上がるにつれて、ミスの許容範囲が狭くなり、やはり「再現性の高いショット」が打てるようにならなければなりません。そして、この点において重要になるのが、クラブ意識メインでスイング作りが出来ているか?ということです。 

ですが、クラブ意識を身につけようとした場合、残念ながら、SNSは逆に障害となっている状況なのではないでしょうか。 

それは以下の理由によります。

SNSで人気コンテンツとしての立場を維持するためには、情報の量がモノを言う部分が大きいかと思います。一方でゴルフレッスンにおいて本来必要な情報は無限にあるわけではなく、それどころか、50~100個くらいで収まるものだと思います。(これには、スイングに関するコンテンツだけでなくコースマネジメントも含めた分量) 

SNSで人気を集める必要から、本来は説明しなくてもよい重要性の低い情報(*1)や、細分化する必要のない内容を細分化(*2)し、身体意識を醸成する情報があふれていきます。 

(*1)例えば、「ロブショット」などは、かなりレベルの高い人にしか必要のない情報ですが、発信する側はその技術の優先度・重要度を説明することなく紹介しているケースが多いです。 

(*2)①との関連でも、「細分化した方が具体的になり、分かりやすく、人目を惹きやすい」という点も、身体意識系のコンテンツが大勢を占める理由になります。

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理由③ 身体意識でやっても上達は可能(しかし、多くの人にとっては回り道することになる)

3つ目としては、たとえ身体意識でゴルフスイングを身につけようとしても、上達しないわけではない、というものが挙げられます。 

さらにいうと、その上達過程も2パターンあります。 

1つ目は「異常にセンスのある方」の場合。(イメージとしては、キャリア3年以内でシングル入りするような方々です) 

この場合、たとえ本人が身体意識でスイング作りを行っていったとしても、結果的にクラブ意識でスイングができるようになります(これを「センス」というのかもしれない)。

このような方の場合は、自分が抱える課題の解決に、身体意識でアプローチして一瞬回り道をしたとしても、調子を大きく崩すことがなく、スイングを維持できます。 

2つ目は、それ以外の方で、努力の末、「スコア80切り、90切り(もしくは100切り)」を達成した方。 

こちらの方々が、そのレベルに到達する期間はまちまちですが、努力次第ではかなり早期に到達するかもしれません。(例えば1年以内) 

ですが、身体意識が足かせとなり、どこかでスコアは頭打ちしたり、そのレベルを維持するのに、多大な労力を要するのが特徴です。(上の「常人離れしたセンスの持ち主」は、一度スイングを身につけたらあまり練習しなくても、80を切るゴルフが出来たりするものです) 

いずれにしても、これらの方々は、初中級者にとって「上手な方」であることには変わらず、その方々のアドバイスは、やはり身体意識寄りのアドバイスとなります。 

この場合に、人によって合う合わないがあったり、日によって合う合わないがある方法であったり、要は根本的な解決策にはなりにくい場合が多いように見受けられます。

 以上の通り、「コンテンツとして分かりやすい」「SNSでの発信は『量』がモノを言うことが多い」という点で身体意識の刷り込みは行われます。 

また、仮にその意識でも「上達する人は上達する」わけで、この場合に、「身近な中上級者」が発する内容もやはり身体意識となり、身体意識は醸成されていきます。

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おわりに

以上、3回にわたって、クラブ意識と身体意識について紹介してきました。

 上述した通り、現状では「身体意識メインのゴルフ」が多数派ですし、3つの理由からすぐにはこの状況は変わらないかもしれません。 

そして、ゴルフをする人の目に見えない「意識」の部分であるがゆえに、「クラブ意識」「身体意識」はあいまいですし、すぐには理解できないかもしれません。

 けれど、「クラブ意識とは?」「その意識でゴルフをするということはどういうことか?」は、ゴルフを心から楽しむ(それはもちろん、これまで想像できなかったレベルに上達することを含む)ために、追求する価値のあるテーマだと思います。

 最後に、クラブ意識に興味を持っていただいた方にむけて、それを追求する際のヒントを紹介しておきます。 

(クラブ意識を追求したい方へ)

①まずは、本家本元、森守洋プロの発信内容を確認してみましょう。

YouTubeもおすすめですが、やはり何かしら1冊の本を手元に置き、全体像を把握することをおススメします。例えば、以下の書籍が参考になるかと思います。(もちろん、これら以外でも問題ないです) 

◆「正しいスイング」はクラブが主役

→「クラブが主役」「殿様はクラブ ゴルファーは家来」などの言葉がまさに「クラブ意識」を意図した表現です。

また、紹介されている練習ドリルをとにかく体得できるようにチャレンジすることがオススメです。

いちゴル練習ドリルでも書いた通り、良いドリルは、「意味」は出来る様になった後からついてきます。

少しかじっただけで、

「このドリルは、わたしには合っていない。」

では、せっかく得られるものが得られないままに終わってしまいます。

◆森守洋流ラウンドレッスンで教えている成功の法則

→「クラブ目線」「クラブ第一主義」と言った表現で紹介されてます。クラブ意識がラウンドにおいても(当然に)大切だということがわかります。

◆ゴルフレッスンプラスvol.7の一部〜連載「森守洋 クラブが主役」

こちらはマンガ形式なので、イラストがイメージでの理解を助けてくれます。

 ※これらの書籍の中で必ずしも「クラブ意識」という言葉が使用されているわけではありませんが、例えば「クラブ視点」「クラブが主役」 

②いちごる上達マップ(手前ミソ感!)

いちごる上達マップは、読んだとおりに理解し、実践すれば、基本的には「クラブ意識」でゴルフができるようになっている、と考えています。ぜひ引き続きご愛顧の程! 

なお、「Tips#04 スイングの細分化の罠~スイング迷子にならないために」で紹介している、「スイング全体調整アプローチと分解・改造アプローチ」はそれぞれ「クラブ意識」「身体意識」に対応する考え方になっていると考えております。

 ③いろいろな情報に触れる際の一工夫として

ゴルフスイングをするとき、もしくは情報を収集するとき、 

「これはクラブ意識でのゴルフの捉え方か、身体意識での捉え方か?」 

と考えてみるのもよいかもしれません。

この違いが分かってくると、情報の取捨選択が上手になったり、同じ情報を受けてもその意図を正しく把握出来たりするようになると思います。

また、クラブ意識が育ってくると、

「この動き、案外ゴルフスイングと本質的に同じ良い動きなのでは?」

などと、自作の、しかも効果的な練習ドリルを思いついたりします。(と、ここまできたらかなりマニアックですが。) 

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