【ゴルフ上達Tips集#15】クラブ意識を高めよう!~ゴルフスイングの考え方における「宇宙論」⑵
ゴルフ上達のためのヒントを集めた「ゴルフ上達Tips集」15回目であり、「宇宙論」シリーズ2回目。
前回は「クラブ意識」と「身体意識」の違いについて説明しましたが、今回は「クラブ意識の高め方」をお伝えします。
投稿本文でクラブ意識を高めるための代表選手である2つの練習方法を紹介します。
特に「叩き系ドリル」については、いちゴル上達Tips集#04「スイングの細分化の罠」で少し触れた程度で、具体的な方法については紹介出来ておりませんでした。
今回は叩き系ドリルについても、その方法、イメージ、そして上達マップとの関連での位置づけについて紹介しております!
また、まとめとして、いちごる自身の身体意識→クラブ意識への変化に伴う成果とともに、その考え方の重要性について触れています。
見た目は僅かの違いですが、1年後、3年後の成果は大きく変わります! !
2つの代表的な練習ドリルを練習の中心に据え、クラブ意識を高めましょう!
※ ゴルフスイングにおける「宇宙論」シリーズは3回にわたってお送りする予定です。
なお、この「クラブ意識/身体意識」についての投稿は、森ゼミでの学びを踏まえた、あくまで「いちごる個人の理解」を表現したものになります。 したがって、森守洋プロが正確に意図するものとは相違する可能性がありますので、正確にその内容を理解したい方は、森守洋プロの書籍や発信内容を通じてご理解いただければと思います。
※ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。
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クラブ意識メインで振れるようになるための練習
クラブ意識メインで振れるようになっていくためには、いったん「ゴルフボールを
打つ」作業から離れる方が効果的です。
最終GOALである「どのようなボールを打ちたいか?そのためには、クラブをどのように動かす(もしくは動いてもらう)必要があるか?」からすると遠回りのように思われるかもしれませんが、そこは、「急がば回れ」なのです。
上述した通り、いきなりゴルフボールを打とうとすると、本来自然な動きをすればボールに当たるはずのところ、不自然な動きでボールに当てることをしてしまいがちです。
この状態に陥らずに、クラブ意識を高めていく上では、「それをやったら結果的に、正しく体が動いた」という練習が効果的です。 ここで登場するのが、連続素振りとインパクトバッグなどの叩き系ドリル。
①連続素振り
連続素振りは、とにかくそれをするだけで、1回だけの素振りよりも、遠心力が働きやすく、また1回だけ振る場合に生じやすい「仮想のボールを打つ」かのような身体意識のスイングから解放されやすいです。
その効果が大きく、比較的どこでも出来る、という簡便さが、3連続素振りをゴルフ上達マップ中に最初に紹介した練習ドリルたるゆえんなのです。
3連続素振りいついての詳細はこちらをご覧ください
★3連続素振りの基本☞【ゴルフ上達マップ06】3連続素振り
★3連続素振りの応用☞【ゴルフ上達マップ08】修正版3連続素振り
②叩き系ドリル
叩き系ドリルも、3連続素振りと同様、「ただそれをやるだけで、結果として良い動きが出来る」というドリルになります。
叩き系ドリルは、実は非常に重要なドリルであるのにも関わらず、これまで取り上げることが出来ずにいました。その理由は、まずもって、僕自身がこれを「知らずに」これまで過ごしてきたからです。
これを知ったのが、まさに森守洋プロ及び森ゼミとの出会い。そこでの学びを踏まえて、やっと自分自身の練習方法としても、そしてレッスンで伝えていく上でも形になったのが、つい最近(2021年末前後)でした。
これまで伝えられていなかった詳細を、以下で紹介します!
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叩き系ドリル詳細
まずは叩き系ドリルをする場合の、流れや注意点を紹介します。
叩き方①
動画にある通り、たたき系ドリルをやるなら、インパクトバッグ(などの叩けるもの)を用意し、それを、まず右手だけでクラブを逆手に握って(ヘッド側を持つ)、布団たたきの要領で叩くことから始めます。
もしかしたら、最初は効率よく強く叩けない場合があるかもしれません。
その時は多くの場合、右片から持ってるクラブの先端(この時はグリップエンド)まで、あたあも「一本の棒」のようになってしまっているケースが多いです。
ここでイメージして欲しいのは、肩から先がまるで「ムチ」のようになった状態で使うこと。
そうすると肘や手首も柔らかく使えるようになります。これが出来れば、腕力をそんなん使ってる感覚がなくとも、気持ち良く「パンッ!! パンッ!!」と叩けるようになります。
叩き方②
次にクラブのグリップ側を握り、これまた最初は右手だけでもって、叩き方①と同様に(ムチ感のイメージで)振りましょう。
さらに次のステップとして、今度は左手を添える形で、インパクトバッグを叩きます。
この時、両手のグリップを強く握りしめてしまうと、右片手で叩いたときのようには上手く振れなくなります。
右手叩きの時の体の動きを頼りに、同じようにクラブを振ることを心がけると、あら不思議、かっこよいバックスイング~(かっこいい切り返し)~ダウンスイング~インパクトまでの流れは、いつもボールを打つ時のスイングから大きく改善されていることでしょう。
以上の叩き系ドリルの効果、を以下にまとめます。
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叩き系ドリルの効果
(ⅰ)何よりも、「ただ叩くだけ」で解決する
3連続素振りと同様、「ただそれをやるだけで結果としてゴルフスイングに大切な動きが起こる」というのが、第一に挙げられます。
たとえば、「切り返し時の動き」をどんなに意識して改善しようと試みても(=身体意識でアプローチ)、動画を取ってみたらあまり変わっていなかったりします。
そうすると「少し意識したくらいじゃ、あまり見た目は変わらないなぁ。そこを変えるためには、大袈裟に意識することが大切」と考え始め、仮に「動きや形が似てきた」としても、それはあくまで形式的なものに留まり、実質(例えば遠心力的な要素)が伴っていない、再現性の低いスイングにしかなりません。
この点、叩き系ドリルが上手に出来るようになると「結果として切り返しの動きが良くなっている(見た目もかっこよくなる)」という効果があります。
スイングに迷いが生じたら、とにかく何かを叩きましょう!
(ⅱ)右手、右半身の動きを知る(特にバックスイングからダウンスイングにかけての動き)
効果その2は「右手・右半身の動き」を体感・体得できることです。これは、これまでいちごる上達マップ(Tips集)シリーズで伝えてこなかった叩き系ドリル特有の要素となります。
ゴルフは両手でクラブを握ってボールを打つスポーツですが、この「両手での作業」というのが、ことの外難しいもの(※)です。
※この点は、森守洋プロの言うところの「両手(リャンテ)問題」、ひいては私が感じている両手問題の延長上にある、「普通に打つのが難しい問題」として別途紹介予定。
したがって、いちごるではその解決策として、「右手離しスイング☞【いちごる上達マップ12】」で紹介した通り、「右手・右半身」を無視してもスイングは可能であり、可能なばかりでなく、両手で打つよりは良いスイングが出来ることを紹介してきました。
ですが、やはり「両手で打つ」ことに意味があるのです。
「左手はハンドル、右手はエンジン」といわれることがあるように、この叩き系ドリルは、特に「右手・右半身」の動きの体感・体得でき、ひいてはエンジンの出力アップにより、いまよりプラス20ydも夢ではないかもしれません。
(ちなみに、「出力アップ」は、「力を入れる(=入力)」のではなく、あくまで「出」力です。右手を闇雲に力まずとも、上手に使うことで出力アップは可能です)
飛距離アップのための筋トレをする前に、まずは叩き系ドリルを!
(ⅲ)「ボールを打つ」とのプレッシャーの違い
3点目は、「ボールを打つ」行為と、叩き系ドリルの「プレッシャーの違い」が挙げられます。
【ゴルフ上達マップ33】「ラウンドで練習通りにいかないワケ∼Ⓓプレッシャーの存在」でも紹介しましたが、思い通りにゴルフスイングができない理由の1つに「プレッシャー存在」が挙げられます。
そこでは、プレッシャーゼロに近い状況として、「(連続)素振り」をあげましたが、逆に言うと「ゴルフボールを打つ」という行為自体にプレッシャーが付きまといます。
初心者であれば特に、「そもそも当たるかな?空振りは恥ずかしいな。地面を掘っちゃったらどうしよう。」という不安があるでしょうし、中級者の方でも往々にして「少しでも真っ直ぐに!少しでも遠くに!」という気負いが生じます。
これら不安や気負いは、いずれにしてもナイススイングを阻む「プレッシャー」であるといちごるでは考えています。
それゆえ、「ボールを打つ」となった時点で、気持ちよくクラブを振れなくなってしまいます。
この点、叩き系ドリル(例えば、インパクトバッグを叩く)際は、叩く対象が、大きな筒状の物体なので、「当たらない不安」や「まっすぐ、遠くに飛ばしたい」というプレッシャーがなくなります。
この時、プレーヤー本来の「ナイススイング」が導き出されるのです。
叩き系ドリルで、自分自身の中に眠る「ナイススイング」を呼び覚まそう!
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最後に~見た目の違いはごくわずか。ただ、それを続けた場合の差はかなり大きい。
冒頭、クラブ意識と身体意識を、天体の動きを説明する天動説と地動説にたとえて紹介しました。
「天動説と地動説とは、大袈裟な・・・」と思われるかもしれませんが、いちごる自身がそれを痛感したことも、この違いを強調する大きな理由です。
いちごる自身は、ベスト100切りをするのに5年ほどかかりました。また、アベレージで90を切るのには、さらに5年かかりました。しかもアベレージ90切りといっても、90を少し切った程度(89とか、88とかをうようよ)。
さらに、飛距離についても、最初の5年は、ドライバーで打っても210~220ydがせいぜいで、その次の5年で到達したレベルも「230yd飛べばいい方」でした。
ですが、いちごるレッスンで初中級者と接することを通して、ゴルフ上達のための本質とは何か?を追求し始めてから、約3年。
平均スコアは80台後半から、70台後半へ、約10打縮まりました。ドライバーの飛距離は、230yd飛べば良い方から、良いときは280ydくらいになりました。
さらに、時間的にも、イチゴル前の12年と、イチゴル後の3年という「期間」の差だけでなく、実態としては練習量そのものを減らしている点で、多めに見積もっても、90台後半→80台後半にした8分の1くらいの努力で、80台後半→70台後半に上達しました。
(ちなみに、ドライバーの飛距離は、肉体改造なしで最後の半年くらいで20ydくらい伸びました。)
要は、「考え方と方法が大切だ」ということです。ただ一方で、「クラブ意識」に変えたとたん、見違えるほどゴルフが良くなるということないです。
昨日まで天動説だった世界で、今日から地動説を採用しても、日常はすぐには何も変わりません。
ですが、その500年後には日常生活になくてはならないほどの大きなインパクトを与えました。
身体意識→クラブ意識の変化により、その差が大きく出るのは1~3年はかかるかもしれません。(でも地動説の500年よりはよほど急速な変化!!)
70台に到達するまで15年かかる人(→例えばイチゴル)が、わずか2,3年で到達する方法があるとすれば、
それは身体意識からクラブ意識へのパラダイムシフト(考え方の変化)なのだと考えています。
(もちろん、エンジョイゴルフが目的なのであれば、より一層早くに到達できるでしょう)
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