【ゴルフ上達Tips集#14】クラブ意識と身体意識
~ゴルフスイングの考え方における「宇宙論」
ゴルフ上達のためのヒントを集めた「ゴルフ上達Tips集」14回目。
今回は、スイング作りにおける「考え方」がテーマになります。
キーワードとしては「クラブ意識」と「身体意識」。
この言葉は私自身も2021年秋より参加している、森守洋プロの主催するゴルフコーチ向け勉強会(通称・森ゼミ)で紹介されていたのをきっかけに知りました。
いちゴルレッスンにおいても、ゴルフスイングをするときに、「クラブ意識を主体で行うのか、身体意識を主体に行うのか」によって、大きな差が生まれるものと考えております。
それは、例えていうなら、ゴルフスイングの考え方における「宇宙論」ともいうべきもの。
同じ惑星の運動(太陽は東から昇り、西に沈む)を説明するのでも、天動説と地動説は根本的に異なりました。 根本的に違うとはいえ、惑星の運動を予測するのに、どちらの理論でも計算上の差異はほんのわずかで、無視しても良いくらいのものだったようです。(その時点では日常生活における影響はなかった)
ですが、そのわずかな差が、その後の人類の発展に大きな差を生んだように(民間人の宇宙旅行成功や、身近なところではGPSで誰でも道に迷わず予定通りに目的地に到着できるようになった等)、 この「スイング作りにおける意識の差」があなたのゴルフ人生を大きく変えるものになるかもしれません。
(大袈裟か?いや、割かし本人は本気です!)
ゴルフスイングにおける「宇宙論」シリーズは3回にわたってお送りする予定です。
第1回 クラブ意識vs身体意識(今回)
第2回 クラブ意識を育てよう!
第3回(補論)身体意識メインになる理由
なお、この「クラブ意識/身体意識」についての投稿は、森ゼミでの学びを踏まえた、あくまで「いちごる個人の理解」を表現したものになります。
したがって、森守洋プロが正確に意図するものとは相違する可能性がありますので、正確にその内容を理解したい方は、森守洋プロの書籍や発信内容を通じてご理解いただければと思います。
ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。
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クラブ意識と身体意識とは?
まずは、クラブ意識でゴルフをすることと、身体意識のそれとの違いについてご説明します。
クラブ意識:意図したボールを打つために、クラブをどう振るか?クラブの先端(クラブヘッド)にどんな動きをしてもらいたいか?などがスイングするときの意識としてある状態。
身体意識:カラダをどう動かすか?(例えば、バックスイングでは左肩をあごの下まで来るようにカラダを捻転させる等)がスイングするときの意識としてある状態。
というイメージです。
そして、いちごるとしては効果的なスイング作りを行っていく上では「クラブ意識」が重要だという観点でレッスン中の指導は工夫しております。
以上は、ざっくりとした説明になりますので、もう少し両者の違いについて補足します。
・ 身体意識の典型パターン~「ハンドファーストの意識で打つ」
ハンドファーストは、クラブ意識で振れた時の結果にすぎませんが、インパクトの時にその「形」になるようにクラブを動かそうとしても、「形」を目的に「カラダを動かす」意識となりやすく「身体意識」になっていきます。(シャロースイング、右回りスイング、地面反力を利用する、もすべて結果的に起こっていればOKですが、それを目的にした瞬間「身体意識」になります)
・ クラブ意識のように見えるけどそうではないパターン「クラブをゆっくり振る」
これはクラブをどのように動かすか?を意識している様で、その前提となる「意図したボールを打つためには?」「クラブヘッドにどのような動きをしてもらいたいか?」が抜け落ちている可能性があり、この点で似非(エセ)クラブ意識となっていることが多いです。
クラブにどのような動きをさせたいか?は、いちごる的に言うのであれば「遠心力を活用したスイング」が前提にあります。もしも「ゆっくり振ろうとした結果、本当にゆっくりすぎて遠心力が生じない」ではクラブ意識とは言えません。
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クラブ意識と身体意識の違い~トンカチを使うときの例
クラブ意識と身体意識の違いは時に絶妙で、同じことをするのでも似て非なる場合があります。「クラブ意識を理解してゴルフをやりたい!」という方に、さらにダメ押しで説明します。
これもよく使われる例となりますが、「トンカチで釘を打つ」動きを想像してみてください。
まず、目の前の木材の、釘を打ち込みたいところに、釘の先端を刺します。最初は、小さな動きで「トントン」と打ち、すると釘が木材に徐々に刺さっていきます。
慣れてくると、より効率的に深く打ち込もうと、肘から大きくトンカチを振って「トンッ、トンッ」と強く打っていきます。そしたらしっかり釘は打ち込まれていきました。
さてこの時あなたは、
「腕をどこまで上げるか?そしてどのタイミングで振り下ろすか?」
「腕を上げる方向は?」
「その時のひじの角度は?」
といったことを気にしたでしょうか?気にしてないですよね。
また、人によっては、上の例で想像したのが、地面に垂直に立っている壁に向かって釘を打つイメージであれば、その方向に向かって「何も考えずに」そのように姿勢をとって振るでしょうし、地面におかれた木材であれば、もしかしたら膝をついて下に打ち込むかもしれませんし、それは状況によりけりです。
ですが、打ちやすいような姿勢で、打ちたい強さで、体は動かすだけです。
このように、「トンカチはどこまで上げる?」「その方向は?」「ひじの角度は?」を考えずに、目的を達成している状態が、ゴルフで打ちたいボールを打つときの「クラブ意識」のイメージです。
逆に、バックスイングはどこまで上げるか?トップの位置が適切なのはどこか?その時、脇は締めるべきか?という「身体意識」は、釘をさすときにいろいろと悩んでしまっている状態と近いです。
トンカチイメージはこちら↓↓↓
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クラブ意識で練習するということはどういうことか?
クラブ意識と身体意識のイメージは理解できたとしても、
「じゃあ、どうやってそのクラブ意識とやらで練習したらよいのか?そもそも、打ちたいボールを打つために自然に起こる動き、といったら、教わることが何もなくなってしまうのではないか?『ボールを見て、ただ自由に打ってください』ではレッスンになっていない!」
となりそうですよね。
まったくその通りで、これだけだと「頭では分かったものの、実践できない(体験できない)」状態です。
「ボールを見て、自由に打って」で上手くいかないのは、最初のうちはやはり「身体意識」でどうしてもクラブを動かしてしまいがちだからです。(もしくは、「意図したボールを打つ」という行為に、「勘違い」が生じている)
【上達マップ07】「スイングの最下点~ボールを打ちにいってはイケない」(☞LINK)でもお伝えした通り、ゴルフは(クラブ意識で)ナイススイングをすれば、結果的にクラブに当たるものなのですが、それでも最初のうちはミスも多いものです。
ミスをしてしまった時、多くの方はボールに「とにかく当てる」ことに意識がいき、「クラブにどのような動きをさせたいか(動いてもらいたいのか)」の意識が薄れます。
「なんでもいいからとにかくボールに当てる」動きは、かなり「身体意識」よりの動きとなってしまい、スイング作りにおいて脱線が生じてしまいます。
また、「なんでもいいから」ではなく、「もっとダウンスイング以降、シャローになるように(カット軌道にならないように)」や「ハンドファーストで振れるように」、「カラダが起き上がらないように」など意識してしまうのもまた身体意識の状態です。
これをクラブ意識に変えていくためには、どのようなプロセスを踏めば良いでしょうか?
次回はその方法についてご紹介します。
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まとめ
今回は、スイング作りを行う上での前提となる意識について、2つの意識があることを紹介しました。
その2つとは、クラブ意識と身体意識。その違いを少しでもイメージできたでしょうか。
いちごるとしては、スイング作りにおいてはクラブ意識メインで行っていくことをおススメしております。
これらはタイトルで「宇宙論」と大げさに伝えましたが、これは決して冗談ではなく、見た目の違いはわずか、だけど継続した時の差は大きいと思っています。
次回は、「クラブ意識でスイングする2つの練習方法」について紹介します。
最初はその偉大な効果が分からない人もいるかもしれないけれど、それでもぜひとも毎回の練習のときに少しでもクラブ意識で振る時間を作っていただければ、その奥深さ、有用性が徐々にわかってもらえるかもしれません。
次回もどうぞご覧ください!!
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