【ゴルフ上達マップ08】いちゴル練習ドリル①の2~3連続素振りに関する補足
一生楽しむゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ第8弾。
【上達マップ06】において、「一にも二にも、3連続素振り」ということで、最重要の素振りとして3連続素振りを紹介しました。
今回は、これとゴルフ「スイング」の本質②「歩きながら振るかのようなスイング」との関連を説明します。
その上で、スイングの本質②を連続素振りに取り込む「修正3連続素振り」を紹介し、さらにこれを、通常のスイングやラウンドでも効果的にスイングに取り込めるようなスイングを紹介していきます。
3連続素振りの補足~ゴルフ「スイング」の本質②との関連
さて、ここでは3連続素振りとゴルフスイングの本質②との関連をしまします。
《足踏みするかのようなスイング~復習》
復習となりますが、いちゴルではゴルフ「スイング」の本質②として「歩きながら振るかのようなスイング」ということを提唱しています。
詳細は【上達マップ03】(☞LINK)をご覧いただければと思いますが、肩から先の腕を脱力した状態で、歩いたり足踏みをすることによって、勝手に腕は振られていきます。
この現象について細かい説明をする場合、「足踏みによって、重心移動が起こり~」となりますが、頭で理解するよりは、それを体感することが出来ればそれで十分だと考えています。
《3連続素振り~復習》
一方で、3連続素振りは、その名の通り3回連続でリズムよく振る素振りです。cf.【上達マップ06】(☞LINK)
実はこの3連続素振りをする場合に、すでに上述した「歩きながら振るかのようなスイング」の要素は含まれているのです。
試しに、次の2種類の連続素振りのどちらがやりやすいか確認をしてみて下さい。
①バックスイングで「左足カカトを浮かせ」、フォロー側で「右足カカトを浮かせる」
②バックスイングで「右足カカトを浮かせ」、フォロー側で「左足カカトを浮かせる」
おそらくほとんどの方が「①の方が振りやすい」と感じたのではないでしょうか。
これは、カカトを浮かせずに連続素振りをする場合にも、バックスイングで重心は右側、ダウンスイング以降で重心は左側に移動していることを意味します。
これが僕が「3連続素振りに、スイングの本質②の要素が含まれている」という理由なのです。
単なる3連続素振りだと、慣れないうちは上半身の力に頼ったスイングをしてしまいがちですが、カカトを浮かせることで、重心の移動をあえて大きくし、スイングの本質②「歩きながら振るかのようなスイング」をよりスイングに取り込まれた結果、スイングがスムーズになります。
修正3連続素振り~カカト踏み踏みver./足踏みver./前進ver.
1.で紹介した通り、カカト踏みをつけることでスイングの本質②の要素を取り込んだ素振りができます。ここでは修正3連続素振りを3つ紹介します。
①カカト踏みver.
3連続素振りのノーマルver.を発展させたものが、カカト踏みver.の連続素振りになります。(1.に記載の通りです)
その見本動画はこちらになります↓
慣れないうちは、このようにカカト踏みをつけたほうが、3連続素振り自体がスムーズになると思います。
②前進ver.
こちらはまさに、「歩きながら振る」イメージの素振りになります。
見本動画はこちら↓
この素振りのコツも、腕や上半身を積極的に動かすというよりも、歩くこと、前進することを優先し、それにいかに上半身や腕の動きが連動させるか、という観点でスイングできるようになると上手くできるかもしれません。
③もも上げver.
修正3連続素振りの3つ目は「足踏みver.」です。これは3連続素振りの中では、最も難易度が高いモノになります。どのような素振りかというと、カカト踏みをさらに拡大して、太ももを大きく上げる足踏みをするとともに、連続素振りをするものです。
見本動画はこちら↓
スポーツなら何でもそうかのしれませんが、ゴルフスイングにも「動きの正しいい順序」というものがあります。ざっくりというなら、下半身から順に動いて(動かされて)、エネルギーをクラブヘッドに伝えていくことが正しい順序になりますが、多くの初中級者は、途中もしくはスイングの初期に上半身の動きが先行してしまう傾向にあります。
正しい順序で動かされているか否かを確認する、もしくは正しい順序のスイングをマスターするためには、この「足踏みver.」が最適です。
なぜならば、カカト踏みver.や後述する前進ver.よりも、「動きのごまかしが利かない」ためです。
その分、難易度が高くはなりますので、最初からこれは難しい、という方は、カカト踏みver.もしくは次の前進ver.を先に行うことで、コツを体得していただければと思います。
※また、「上達マップ06」でも記載した通り、これらのナチュラルなスイングの結果、スイングの最下点は自然と安定してくるようになるはずです。特段インパクトエリアに意識を置かなくとも、連続で素振りをすればスイングの行きも帰りも、地面の同じ場所を擦るようになります(スイングの最下点が安定する)くれぐれも、腕力を利用して、「意識的に地面を叩こう」とするような動きをしないように心がけていただければと思います。
フォワードプレスについて
さて今回の投稿の最後に、「フォワードプレス」について紹介します。
ゴルフ豆辞典によると、これは以下のように説明されています。
フォワードプレス (foward press) とは 手と腕を(目で見て分かる程度)少し 前に押し出すようにする動きのことであるが、同時に、腰や肩、さらに、下半身も それに合わせて(意識する、しないは 別にして)通常は 少し動かすことになる。
ゴルフ豆辞典|すぐに役立つ ゴルフ情報が満載
要は、スイングの始動に際して、バックスイングとは逆側に体の一部を動かすことで、それによってスイングの初動をスムーズにすることが目的です。
一般的には、グリップ部分など上半身の動きにフォーカスされることが多いようにも見受けられますが、いちゴル的には、ゴルフスイングの本質②「歩きながら振るかのようなスイング」との関連でフォワードプレスをとらえています。
連続素振りのカカト踏みver.の要領で振ることを目的に、スイングの始動でまず動かすのは、「左足」になります。
- 左足を踏み込むことで、右足カカトが浮く(右足を踏み込む準備ができる)
- 右足を踏み込む反動で、バックスイングを開始(踏んでからバックスイング)
- バックスイング後今度は左足カカトを踏み込むことでダウンスイングのきっかけになり、そのままインパクト~フォローまで振り切り、フィニッシュ静止。
イメージとしては、「左足→右足→左足~」という形でリズムよくスイングし、フィニッシュ静止できるようにします。
これは、いちゴルではかなり早い段階で取り入れてもらうようにしています。( 受講生には「フォワードプレス」というような難しいコトバは、使いませんが)
受講生の取り入れているフォワードプレスはこちら↓↓↓
まとめ
今回は、すでに紹介した2つの内容を関連付ける形で、「より効果的な素振り」を紹介しました。
それは上達マップ03で紹介した「歩きながら振るかのようなスイング(スイング本質②)」と上達マップ06で紹介した「3連続素振り」の関連付けです。
単に3連続素振りをするだけでなく、「足踏み」動作を入れることでよりスイング本質②の体得が効果的に実現できます。
またそれとともに、「フォワードプレス(スイングの始動時の予備動作)」というスイングの重要な要素も紹介しました。
いちゴルでは、難しいコトバ、理論はできるだけ使用を避けていますが、重要な動作、コツについては、他のレッスンよりも早い段階で、初心者のうちから取り込んでもらうようにしています。
「フォワードプレス」という用語は知る必要はないと思いますが、ゴルフスイングの本質②「歩きながら振るかのようなスイング」をしていく上では、スイングの始動は大切にする必要があると考えています。
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