【ゴルフ上達Tips集#09】基本のクラブ再考〜9アイアンを徹底することの効果〜

いちゴルがお送りするゴルフ上達に役立つヒント「いちごる上達Tips集」その9。

今回は、理にかなったゴルフスイングを習得し、ラウンドで実践していくために重要となる「基本のクラブ」について。

 ゴルフスイングを習得していく上で、

「まずは、1番最初にティショットで使うドライバーから覚えましょう!」

 などという情報は、あまり見かけません。

 一方で、「7番アイアンで練習をやりましょう!」という情報は割と主流派だと思われます。

 これは、なぜでしょうか?

 いちごるでは、7番アイアンではなく、9番アイアンをお勧めしております。

 9番アイアンをお勧めするのは、これまで紹介してきた「いちごる上達マップ」に照らせば、その理由が見えてくるものだと思っています。 

また、基本クラブを9アイアンに設定し、練習でもラウンドでもそれを徹底することで見えてくるゴルフの奥深さがあるのだと思っています。

 そこで見えてくるゴルフの世界は一見すると「つまらなさそう」に見えますが、ところがどうして、いつも通りにゴルフをする以上に「プロがやってるゴルフと『質的に近い』ゴルフ」だといちごるでは考えています。 

なお、ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。

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一般的に7番アイアンが推奨される理由は何か

「ゴルフスイングの基本は7アイアンで身につけよう!」

 この「常識」はいつから存在しているのでしょうか。

 僕の知る限りでは、それは少なくとも15年くらい前には存在していました。

 

社会人になりたての頃、クラブを譲ってくれた上司が「最初は7番アイアンで練習する方が良い」と言っていたからです。 

また、当時50歳前後だったその上司の言なのだから、その上司がゴルフを始めたさらに15~20年前、すなわち今から30年以上前から、「7番アイアンは基本クラブ」だったのではないでしょうか。 

その理由は何でしょうか?

Googleでざっと調べたところ出てくるの最も多い理由は以下です。 

7アイアンはすべてのクラブの中間に位置するクラブだから 

果たして、これは妥当でしょうか。

 14本のクラブの中で中間、という点はおよそその通りかと思いますが、「中間」であることは、スイングを習得する基本クラブとしての理由となるのでしょうか。  

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いちごる的な基本クラブの考察~スイングの本質の観点から~

結論から言うと、いちごるでは、7番アイアンはレッスン時の基本クラブとしては使用していません。 

いちごるでは、7番アイアンの代わりに、9番アイアンを使用しています。(クラブを振り慣れていない初心者の女性などの場合は除く) 

これをゴルフ上達マップに照らして考えてみましょう。

いちゴル上達マップでは、スイングをしていく上での重要な《心がけ》がありました。 

それは、【上達マップ04】ナイスショットよりもナイススイングを!です。 

これは言い換えると、ゴルフスイングの習得においては、「打った結果にとらわれる」のではなく「スイングに集中する必要がある」ということです。

 一方で、「打った結果にとらわれるな」といっても、実際にミスショットが出てばかりだと、どうしてもキチっとボールに当てたくなってくるのが、人間の性というもの。 

であれば、基本クラブとして採用すべきは、「出来る限り簡単なクラブ」である方が良いと考えています。 簡単なクラブ、というのは「それを振ればよいスイングができるクラブ」とも言えます。

 良いスイングとは、例えば「遠心力が活用できたスイング」で、それを実現するためにはある程度クラブヘッドに重みがある方が実現しやすいと考えています。 

そんなわけで、いちごるでは、「すべてのクラブの中間だから」という理由ではなく、遠心力を活用してナイススイングしやすく、ミスが少ない、故によりスイングに集中しやすい9番アイアンを基本クラブとしています。 

※ サンドウェッジやアプローチウェッジまで行くと初心者用のクラブだとバンス角が大きすぎる場合が多いかな、と考えています。 

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ゴルフゲームと9アイアン

また、ゴルフ「ゲーム」の観点から基本クラブを考えてみましょう。

 

このサイトの想定読者は、初心者からアベレージ90超のゴルファーを対象としています。(かなりレベルに開きがあるようですが、その差があったとしても、すべての人にとってゴルフゲームの観点からも9アイアンが基本クラブとなると考えています。) 

いちごるレッスンの経験上、きちっとした練習ができれば、9アイアンはかなりの程度、確実にナイスショット出来るようになります。 

これはもちろん、ナイスショットを目指した結果ではなく、9アイアンが多くの人にとって気持ちよくナイススイングができる結果です。

 練習でこの状態を作っていれば、ラウンドでは9アイアンが大活躍します。

 一般的な男性ですと、だいたい110yd~130ydが9アイアンの飛距離になると考えています。 

そうであれば、一般的なミドルホール(白ティ)を350ydとすると、1打目のドライバーが180ydでも飛べば、2打目9アイアンが110ydで合計290yd。残りは60ydでグリーンオン圏内になります。(400ydの長めのミドルでさえ、残り110ydなので、もう一度9アイアンを使えばオンするか、もしくはグリーン周りにくる)

 ですので、この投稿の想定読者のうちもっともレベルの高いアベレージ90台の方にとっても、「ドライバーと9アイアン以下だけでも戦える」ということができます。 (アベレージ90台の人であれば、ドライバーは200yd以上飛ぶでしょうし、9アイアンも130ydくらいは飛ぶので、パーオンさえ可能なホールが出てきます)

 レッスンの経験上、一般的に基本クラブといわれる7アイアンは、思いのほか大きなミスが生じる「危ないクラブ」だといちゴルでは考えています。(当然それ以上のUT,FWも同様)

 多くの人が、ベストスコアの期待を胸にラウンドに臨むものの、それとは裏腹な残念な結果になるのは、現時点では扱いきれないクラブを使用していることに要因があると考えています。

 ※ 女性の場合に置き換えても一般的な女性の9アイアンの飛距離は70~90ydくらいかと思います。この9アイアンの飛距離からすると、ドライバーは130yd~150ydくらい飛ぶはずですので、130yd+70yd+70ydで270yd。ボギーオンやダボオンくらいには収まるので、最初はこれでも十分かなと思っています。 

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番手選びよりもスイング選びを!〜リスク判断力を高めよう

というわけで、いちごるでは受講生には、セカンド以降は基本的に9アイアンを勧めています。

大きな理由として、ゴルフゲームの観点からは、「番手選びよりもスイング選び」をまず覚えてほしい、ということが挙げられます。 

「ゴルフはミスのスポーツ」というのは有名な言葉ですが、この「ミス」のレベルには気を付けなければなりません。 

ここでいうミスは「及第点のショットからわずかに及ばないミス」ですが、あくまで予測可能な範囲のミス。

 しかしながら、一般アマチュアゴルファー多くは、想定外のミス(もしくはコトロール不能なミス)が出てしまうプレーをしています。 

想定外のミスとは、例えばチョロ、大ダフリで、どちらも想定していた飛距離の3分の1にも満たないような結果なってしまったミスがまず挙げられます。 

また「残り200ydのグリーンめがけて打った5wが、ほぼほぼナイスショットだったけれど、ややフック目で左に引っ掛けた結果OB」という場合も想定外(コントロール不能)のミスといえます。

 これらは、基本的には、残り距離に対して、方向も飛距離も最高のナイスショットを前提としたクラブを使用しているときに多いと思われます。(安易な番手選択をしてしまう) 

その時、「その番手を使うリスク」は判断しているでしょうか。

 いちごるでは、この「リスク判断能力」を培っていくためにも、「セカンド以降9アイアン」を推奨しています。

ナイスラウンドを実現していく上でのリスク要因は様々です。

打つ場所のライの状況(傾斜やラフの深さなど)や、打った先の状況(ガードバンカーや池、OBがある、など)、さらには、同じ状況でもプレーヤーの技術レベル自体によってリスクが変わってきます。

(たとえば、急な傾斜でもプロはフェアウェイウッドを振ってもミスはしないが、アマチュアだとミスは予測不能になる)

 この時、「残り距離はどうで、傾斜がどうで、打った先には何があって、風はどうで・・・」を考えるのは、最初は至難の業です。

 そこで、もっとシンプルにゴルフをする必要があります。

特に一般アマチュアゴルファーに最初意識してほしいポイントとしては、「傾斜の影響」があります。

傾斜の影響は本来はかなり大きいはずですが、一般アマチュアゴルファーの多くは、どんな傾斜からでもフルスイングをしようとする傾向にあります。 

ラウンドで練習通りにいかないワケⒷ傾斜を含むライの影響(☞【上達マップ25】で紹介した通り、傾斜の対応の大前提は「振りすぎないコト=コントロールショット」です。 

当然練習段階でコントロールショットを練習しておく必要(☞上達マップ19】2つのコントロールショット)がありますが、それを前提に、「今の傾斜の状況であれば、どれくらい振っても大丈夫か?」についての判断能力を9アイアンを徹底することで培っていただければと思います。  

それを一言で言うなら、

クラブの番手を選ぶ前に、ミスをしないスイングを選んでください!

番手選びよりも、スイング選びを!!

というところでしょうか。

おわりに〜9アイアンを心のバロメーターに

9アイアンでスイング作りを行うことは、皆様の思っている以上に絶大な効果があります。

慣れてくると、あたかもそれが「スイング作りのための練習器具」かのように、スイングを整えるのに役立つクラブになります。 

また、練習場で9番アイアンを振る限りでは、大きなミスがなくなっていくことに気付けば、「ラウンドでの心のバロメーター」として使えるようになります。 

どういうことかというと、ラウンドで練習通りにいかないワケⒸリズムの乱れ(☞【上達マップ29】)及びⒹプレッシャーの存在(☞【上達マップ33】) で紹介した通り、ラウンドでは「ベストスコア出したい!」「周りに迷惑をかけたくない…」などのプレッシャーの存在により、確実にリズムが乱れます。

 そんな状態で「スタートホールでいきなしドライバーを振る」というのは、リスクコントロール上も良くないし、それが万一(というか多くの場合に)大きなミスとなったときの精神的ダメージは大きいです。

 スタートホールで、+4、+5となると、だいたいの方はその後も引きづってしまいます。(ベストスコアのためには、もう大たたきできない、、、など。)

 一方で、9番アイアンであれば、多少打ち急いだとしてもミスの程度は案外小さいものです。

(例えば、通常130yd飛ぶ方が、トップやダフリのミスが出ても110ydくらい飛んだ、など)

 また、9アイアンを徹底して練習してきたのであれば、より細かいレベルの「打ち急ぎ(=心の乱れ)」にも気付けるようになります。 

周りから見たら十分にナイスショットに見えても、本人の中で、異変に気付けるようになるのです。

 「ナイッショー!!

という周りの有難い歓声にこたえながらも、 本人の心の中では、

(ココロの整え方を身に付けた人のココロの声)

「いや、今のは少しトップしていたな。ということはまだ少し打ち急いでいるな。

でも9アイアンだから、目立ったミスにはならなくてよかった。

このスタートホールは9アイアン以下で3オン2パットのボギー発進できれば御の字。

それよりも『打ち急いでいないか?』に気を付けて、早く練習通りのリズムを取り戻そう。

ドライバーに切り替えるのはそれからでも遅くない。」

 ということを考えたりするようになります(上の「ココロの声」は実際のいちごる受講生の証言です)

あとかも9アイアンを、心の状態のバローメーターとして、そして正常運転に戻すための練習器具のように活用しているかのようです。

「ラウンド中にどうしても打ち急ぐ」という経験は誰しもあります。
その結果、練習の成果を十分に発揮できないままラウンドが終わり、「もっと練習しなきゃ」と思うことも多いと思います(僕自身がそうだったのですから)

ですが、ラウンドでの打ち急ぎは厄介で、「練習すればするほど、起こりやすくなる」とさえ言えます。

なぜなら、練習で頑張れば頑張るほど、ラウンドでは、その成果を出したくなるからです。

気負いは、プレッシャーをより大きくして、リズムを乱す要因となります。
また、自信を持って臨むほどに、ラウンドで期待を裏切られた時のショックが大きく、やはりリズムを乱します。

ラウンドでの打ち急ぎは、ラウンドでしか克服できない

と考えています。

そのためには、練習を闇雲に頑張るのではなく、ラウンドを想定した練習をするとともに、9アイアンを徹底してマスターすること。そしてそれで調子(心の状態)の判断をし、なおかつスイングを取り戻すための武器となるようにしておくこと。


そうすれば、ラウンド特有のプレッシャーやリズムの乱れを、9アイアンで持って制すことができ、新たなゴルフの世界が見えてきます。


それは、いちごるが目指している、「質の高いゴルフ」であり、「満足のいくナイスラウンドの再現性」を高めるゴルフなのだと考えています。

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