【ゴルフ上達マップ28】でんでん太鼓3点セット~練習ドリル⑥⑦⑧

一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ28回目。

今回は、いちゴル練習ドリルシリーズの「でんでん太鼓3点セット」を紹介します。

いちごる練習ドリルは、ゴルフ「スイング」の本質を体得するために厳選された10個のドリル。

今回は6~8個目のドリルを一気に紹介します!

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でんでん太鼓3点セット

今回のドリルはいちごる練習ドリルの6つ目から8つ目を一気に紹介します。

これらは、いちゴルでは通称「でんでん太鼓3点セット」と呼称しています。

今回のドリルは、ゴルフ「スイング」の本質を、まずは手ぶらで、そして重みのあるものをもって、そしてクラブを使って、「遠心力と地面からのエネルギー」を体感、体得する練習ドリルです。

簡単そうに見えて、意外と難しいドリルですが、練習場にいかなくてもできる(コストゼロ)、おススメのドリルとなっています。

でんでん太鼓3点セットは以下の3つのドリルが含まれます。

① でんでん太鼓ドリル

② PETぶらぶら素振り

③ シャフト素振り

では、順に紹介していきます!

でんでん太鼓ドリル

1つ目は、遠心力を体感する最も基本的なドリル「でんでん太鼓ドリル」です。

【ゴルフスイングの本質】の1つとして紹介した「遠心力」のイメージとして、「でんでん太鼓」に例えて説明することがあります。

※「遠心力」については、【ゴルフ上達マップ02】(☞LINK)を参照

一見するとゴルフスイングとは、無関係に思われるこの動き・練習方法ですが、ゴルフスイングと本質的に似ています。

最初はこの動きとゴルフスイングは結びつかないように感じられるかもしれませんが、ゴルフスイングの本質を追求してスイング作りを行なっていけば、いずれこの練習ドリルと、ゴルフスイングは根本では同じであることが分かるハズです。

どの点で同じかと言うと、スイング中には末端(ゴルフスイングにおいてはクラブのヘッド、でんでん太鼓ドリルにおいては両手の先)が、体の回転につられて「振られている」という点です。

この点が頭で理解できれば、それだけでスイングの基礎を習得する大きな一歩を踏み出せます。

まずは次の動画でプロや上級者のスイングと、初中級者のスイングの違いをご覧下さい。

・プロや上級者のスイングと初中級のスイング〜でんでん太鼓でのイメージ

頭で理解できれば、そのあとは体で理解するために練習を重ねることで、徐々に基礎が出来上がります。

このでんでん太鼓ドリルは「振られる」感覚を、まずは単純化して体感しようとしたものになります。

体を回転させて、手が自然と肩の高さまで上がってくる感覚、指先に遠心力がかかる感覚を体感できれば、このドリルの目的は達成です。

【練習方法】

腰を切ることで骨盤が、そして体幹が回転し、それにつられて肩→腕が振られる感覚及び体の回転に遅れて体に巻きついてくる。またこの時に自然と肩の高さまで腕が上がってくるのも大事な感覚。

何も持たないでこの動きをしてみて、あまり遠心力が体感できない場合は、両手にペットボトルなどを持って重みをつけるとよりわかりやすいかも知れません。

意識しなくとも腕が肩の高さに上がってくる感覚が体感できれば◎です。

ただ、このドリルからゴルフスイングにつなげるのは、動きが違いすぎてすぐには応用できないと思います。

このでんでん太鼓ドリルとゴルフスイングの間をつなぐドリルは、この後のドリル(「PETぶらぶら素振り」、「シャフト素振り」)がその役目を果たしますので、ここでは最も原始的な(基礎的な)遠心力を体感していただければと思います。

PET ぶらぶら素振り

でんでん太鼓とゴルフスイングの架け橋となる「ペットボトルぶらぶら素振り」。

これもボールも打たなければ、クラブも持たない一見すると効果があるのか分かりにくそうなドリルですが、でんでん太鼓ドリルと同様、これとゴルフスイングのつながりが理解できれば、スイング作りにおいて大きな進歩になるドリル。

でんでん太鼓と同様、「遠心力」を体感することが1つのテーマですが、ゴルフスイングの本質のもう1つの要素である「地面反力」を体感することもこのドリルのテーマです。

また、この動きをしていて、ある種の「心地よさ」を感じられるかどうかは、このドリルの目的が達成されているか否かのポイントとなります。

このドリルの意味が体感できれば、この時の体の使い方、特に左半身の使い方はもはやゴルフスイングそのものです。あとは持っているものをペットボトルからクラブに持ち替えて、右半身はこの動きを邪魔しないように動れば、かなり再現性の高いミスの少ないショットが実現できるようになると思います。

【練習方法】

・左手にペットボトル(350mlくらいがちょうどいい)を持ち、腕は脱力して円運動(振り子運動)をさせる。

・左足の踏み込み(屈伸運動)を行うと、自然と腕の振られる勢いが増すことが体感できれば、遠心力と地面反力を融合できた証拠。

・またこの時斜めから(動画の角度で)鏡を見ながら、ヘッドアップをしていないか、前傾姿勢は維持できているか、などをチェックポイントとすればよりゴルフスイングの動きにリンクさせることができます。

シャフト素振り

こちらも主に遠心力を活用したスイングを体感、習得するためのドリル。

体幹の動きにつられて腕→シャフトが振られる結果、切れ味鋭く先端が体の回りを回転して,、なおかつフィニッシュも無理なく静止するような素振りができていればOK。

腕を振ろうとすると上手く体に巻き付かず気持ち悪い後味しか残らない。逆にキチッと振れるとこれまた気持ち良さ・心地よさを伴う素振りを体感できると思います。

【練習方法】

①左手でクラブヘッドを手前にしてシャフトのヘッド側先端を握り

②PETぶらぶら素振りと同じ要領で,左半身でスイングします。この時遠心力的な動きを上手く活用できると、先端は鋭く加速して、なおかつフィニッシュは気持ち良いほどピタッと静止します。

③左片手だけでこれができたら、次は両手で同じことをします。

多くの方は、両手の方が早く振るのが困難に感じることだと思います。

これは右半身が正しい動きをしてくれず、左半身の動きと「ケンカ」した状態になってしまうからです。両手で早く振るコツは、あくまでも左半身と強調した動きになるように従属的に動かせると上手くいきます。

(ですがここは、かなり感覚的な部分なので、言葉の説明を理解、再現しようとするよりは、ご自身で「どうしたら気持ちよく振り切れるか?」を試行錯誤する方が習得は早いと思われます。

まとめ

でんでん太鼓3点セットの3つのドリルの関係をまとめると以下の通りです。

①でんでん太鼓ドリルが最も原始的に(簡単に)腕が遠心力によって振られる感覚を得やすく

②ペットボトルぶらぶら素振りが、①の原理をよりゴルフスイングに近づけたドリル。

③こちらのシャフト素振りは、さらに先端が腕の先にある状態で、ほとんどゴルフスイングとイコールになったドリルです。

究極的には、これら①〜③の素振りが正しく行えれば、これらだけで相当程度にスイングの基礎を習得できると考えています。いちごる練習ドリル全10個のうち、8個は「素振り」で構成されています。

それは、いちゴルで大切にしている考え方の1つに

「ナイスショットよりもナイススイングを! 」

ということがあげられているからです!

ボールが止まっている以上、ナイススイングができて、そのスイングの軌道上にボールがあれば、ナイスショットは再現性高く生まれます。

安定した軌道のスイングを身につけるためのドリルとして、おうちで「でんでん太鼓3点セット」に取り組んでみてはいかがでしょうか!

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