【ゴルフ上達マップ27】バンカーショットの補足~さまざまなライへの応用

一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ27回目。

ここ数回のテーマは「ラウンドで練習通りにいかないワケ」。

その一つは、Ⓑ傾斜を含むライの影響であり、「練習場と違うライ」の代表格である「バンカー内のスイング」について前回説明しました。

今回はこれに関していくつかの補足をします。

まずは、前回説明した、バンカーショットをいちゴル上達マップとの関連で整理します。

その上で、バンカー以外のライとの関連を説明します。
これらを理解することで、ラウンドでの様々な状況に対する対応力は変わってくると思います! 

キーワードは、「ボールと地面との空隙(くうげき;すき間)」です!

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バンカーショットを例にした「いちゴル上達マップ」の再確認

いちゴル上達マップは、1枚の紙にゴルフ上達に必要なすべてを網羅しています。

前回の投稿で、「バンカーショットは特別なショットではない」と説明しましたが、このことはいちゴル上達マップの内容を実践に適用しただけだということを理解することで、その意味が分かるのではないかと思います。

バンカーショットは特別なショットではない点は、通常のスイングとの共通点、相違点を考えれば理解できます。

そして、相違点でさえも、いちゴル上達マップの内容から、当然の違いであることが分かります。

  • 共通点

まず共通点ですが、これは何よりも、基本となるスイングは「いつも通り」である点です。

いちゴル上達マップで言うと「スイング」の本質①②は、ここでも変わりません。また、上図の上達マップ中は現れていませんが、【ゴルフ上達マップ04】で紹介した、「ナチュラルなスイング」という点も、バンカーショットでは同じです。

ナチュラルではない例としては、「砂をドスッと叩け! 」というアドバイスそのままに、「力いっぱい」スイングする動作。

初中級者ゴルファーの方は、通常スイングでも上級者と比較すれば「力みがち」ではありますが、バンカーではさらに意識して強く振る方が多いようです。

これだと、出たり出なかったりの不安定なバンカーショットになってしまいます。

  • 相違点

次に相違点は何かというと、「スイングの最下点」です。

前回紹介した通り、ガードバンカーでは、エクスプロージョンで対応することになることから、スイングの最下点はボールよりも下側(地中側)になります。

また、フェアウェイバンカーでは、基本的には通常通りの最下点でOKなので、最下点が変わるというよりは、ダフるリスクを回避するために、ボールをやや右側に置くなどの対応で、いつもより最下点の手前でインパクト出来るようにするとよいかもしれません。

また、ダフりリスクが高い方は、より大胆に、スイングの最下点を上側(といっても本当に気持ち程度ですが)に取るイメージでも良いかもしれません。(ハーフトップで打つイメージ)

スイングの最下点が変わる理由~「ボールと地面との空隙(くうげき;すき間)」

ではなぜ、クロスバンカーからのエクスプロージョンでは「スイングの最下点」を下側(地中側)に、フェアウェイバンカーでは、ボールを右に置いたり、ハーフトップのイメージが必要になってくるのでしょうか。

それは、前回も少し出てきた「ボールと地面の空隙(くうげき;すき間)」が、フェアウェイとバンカーでは異なるからです。

フェアウェイにあるボールや練習場の人工芝マットの上に置いたボールは、実は本当の意味で地面に「接地」はしていません。

芝生の上にわずか数ミリですが浮いている状態にあります。

この「すき間」のおかげで、スイング中に多少手前から入ったりしても、ミスはそれほど大きくはなりません。
一方で、バンカーショットは、地面とまさに「接地」しています。さらにこの状況で、少しでもボールの手前からクラブヘッドが入ってしまうと、バンカーの柔らかい砂がフェースとボールの間に入り込み、インパクトのエネルギーを吸収してしまいます。

そうすると、フェアウェイでは1,2センチ手前からクラブが入っても(ダフっても)、せいぜい10~20yd(←これは例えばですが)の飛距離ロスしか起こらなかったのが、バンカーでは大きく飛距離を落としてしまいます。

  • ガードバンカーの場合

ここでガードバンカーでは、スイングの振り幅も相まって、この問題を大きくします。
残り15ydのバンカーから打つのに、同じ距離の芝からのアプローチと同じスイングをすると、スイングの勢いがないことから、遠心力が得られにくいスイングとなります。
このようなスイングでは、少しでも手打ち(理にかなっていない動作)が入ってしまうと、スイングの最下点はばらつき、上記のようなダフるリスクが高まります。
一方で、より大きくスイングすれば、遠心力を活用でき、スイングの最下点が安定したスイングとなります。
こういう理由で、バンカーショットでは、同じ距離のアプローチのスイングをするのではなく

❶スイングの最下点を下げて(地中側) にして、わざと砂ごと飛ばす(エクスプロージョン)
❷飛距離をロスする分大きなスイングをする
❸それは同時に十分な遠心力を活用し、結果的に最下点が安定する

  • フェアウェイバンカーの場合

フェアウェイバンカーの場合は、通常通りのスイングをすることから、「振り幅が小さいことによる遠心力不足=最下点のブレリスク」は発生しません。

なので、上級者は芝生の上から打つのと同じようにスイングしているだけかもしれません。

ただ、初中級者の場合は、まだスイングの最下点が不安定な場合が多いので、少しでもダフるリスクを下げるため、「ボールを通常よりも1つ右に置く」、「ハーフトップとなっても良いので、スイングの最下点をやや上側になるようにセットアップする(例えばクラブを短く持つなど)」などの対応をした方が良い場合もあります。

ゴルフ「ゲーム」の本質②~「ゴルフはリスクをコントロールするゲーム」の観点から

以上のバンカーショットでの対処方法の根底にあるのは、いちゴル上達マップでいうところのゴルフ「ゲーム」の本質②~ ゴルフは「リスクをコントロール する」ゲームであることの具体的な適用例です。

バンカーショットは、スイングのミスが結果に大きく影響する

・ ガードバンカーでは、エクスプロージョンを採用する

・ フェアウェイバンカーではダフりリスクを抑えるために、

  スイングの最下点の空中側にアジャストする意識を入れる

また、少し脱線はしますが、同じようにリスクコントロールの観点からは、初中級者にとっては「バンカーに入ること自体がリスク」とも考えられます。

100切を目標とするゴルファーであれば、420ydのミドルホールでグリーン前に顎の高いバンカーがある場合、7アイアンや5アイアンをもってパーオンを狙うマネジメントではなく、アプローチやせめてショートアイアンでグリーンオンを狙うマネジメントを採用するほうが、リスクコントロールの観点からは妥当かもしれません。


≪マネジメント失敗例 ( 420ydミドルホール・グリーン前に顎の高いバンカー)

❶1打目自身のベストショットに近い、ドライバーで250yd飛んだ

❷2打目は、果敢に5アイアンで攻めてみたところ、いい当たりではあったものの、わずかに足らず、顎の高いガードバンカーに

❸❹そこからまさかの1発アウトできず、2発目はホームラン❺5打目は奥からの左下がりの難しいアプローチで寄せられず

❻❼❽そこから3パットで終わってみれば+4打。


≪リスクコントロールをした例

❶1打目は無理せず5Wで200yd

❷2打目も残り220ydでオンは狙わず、9アイアンで130yd

❸3打目は残り90yd。ぎりぎりの番手だと力んで大きなミスがでるし、風の影響など種々の要因でバンカーリスクを考えれば、PWで100ydのコントロールショット

❹❺2パットでボギー

※リスクコントロール例の通りに、事が上手く運ぶとは限りません。ですが、1打目でドライバーを持つよりも5Wの方がミスが少ないだろうし、2打目も同様です。

ベストショットを前提にゲームを組み立てるのではなく、どちらがより大たたきのリスクが低いか、を判断した上で、ゲームを組み立てることが、再現性の高いナイスラウンドのためには重要だと思われます。

地面とボールの空隙~他への応用

バンカーショットは、地面とボールの空隙がゼロの場合でした。ラウンド中に直面する他のシチュエーションではどのように考えるとよいでしょうか。

  • ベアグラウンド

バンカーと似たケースでは、フェアウェイから外れて林の中に入ったときに、芝生の生えていないベアグランド(土のような状態のところ)も同じです。

ここでは、砂地ほどダフった時の距離の影響は大きくないかもしれませんが、ミスの許容範囲は狭くなっているという「リスク」があります。

この場合もどちらかというとダフリリスクを抑えるべく、「ボールはいつもより一つ右側に置く」などのフェアウェイバンカーと同様の対応が必要になるかと思われます。

  • ラフ

ラフにあるボールの状況はどうでしょうか。

ラフの芝が長くそして強い、すなわちボールと地面との「空隙が大きい」場合は、いわゆる「だるま落とし」になってしまうリスクがあります。

逆に冬場では、ラフとはいえ芝生が枯れて地面とボールの空隙がほとんどない場合もあります。

また、ラフ埋まっていてボールと地面の空隙がどれくらいかわからない場合があり、それは言い換えると、「スイングの最下点」をどこにもっていけばよいか分かりずらく、ミスヒットしてしまう場合もあるかもしれません。

さらに、(少し話がそれますが)ラフだと芝生がボールとフェースの間に入り、いわゆるフライヤー(スピン量が減ることにより、直進性が上がりいつも以上の飛距離がでる現象)をしてしまったりもします。

このように、ラフにあっては、スイングが思い通りできても、どうしてもショットの不確実性が高まり、リスクコントロールが難しくなります。

これがフェアウェイキープが重要である理由でもあります。

まとめ

以上の通り、ゴルフゲームの本質②の「リスクコントロール」の観点や、リスクの一例である「ボールと地面との空隙」、それに対応した「スイングの最下点」の考え方を押さえておくと、

「冬場のグリーン周りのアプローチ」、「夏場のラフの対応」などなど、さまざまな切り分けがされるゴルフの本質が見えてくるのではないでしょうか。

ゴルフを細分化して難しくするのではなく、本質を押さえてシンプルに考えてもらいたい。それは、スイング自体もそうだし、コースマネジメントにおいても同様です。

いちゴル上達マップの内容が、「シンプルだけど(だからこそ)奥が深いゴルフ」を楽しむ一助になればいいですね! 

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