【ゴルフ上達マップ23】ラウンドで練習通りにいかないワケ~総論
一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ23回目。
今回から数回にわたり「ラウンドで練習通りにいかないワケ」をお伝えします。
「練習では出来ていたことが、ラウンドでは上手くいかない! 」
これは「ゴルフあるある」の1つかもしれませんが、「あるある」で終わらせてしまうだけでは、その改善も克服もできません。
せっかく頑張って練習するのだから、「あぁ、やっぱりラウンドは練習とは違うよね」で終わらせるのではなく、きっちしと原因を分析し、練習場で出来る対処は練習場で対処して、出来る限りラウンドで実力を発揮できる練習をしたいものです。
いちごるでは、ラウンドで練習通りにいかないワケを4つに分解して受講生に伝えております。
それを知っているだけで、同じミスが出た場合でも、「仕方のないミス」と「対処可能なミス」に分けて考えられ、より冷静にラウンドが出来るようになると考えています。
今回はその概要について紹介します!
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これまでの内容と「ラウンドで練習通りにいかないワケ」の関連
いよいよ上達マップについて説明するのも最後のピースとなりました。
このブログでは、ゴルフ上達マップに従って、大切なことを、適切な順序でお伝えしてきました。
そこでは、ゴルフの上達に必要なことを、ゴルフ「スイング」の本質と、ゴルフ「ゲーム」の本質(スポーツの本質)に分けて説明してきました。(いちゴルでいうところの「2×2の本質」)
また、これに関連して、ゴルフスイングの「振り子運動/円運動」の要素とこれらに伴う「スイングの最下点」を、ゴルフ上達のための重要なポイントとして取り上げてきました。
残されたのは、上達マップ右下に書かれた「ラウンドで練習通りにいかないワケ」です。
ここで、これまで紹介してきた内容と、今回以降紹介する内容との関連を整理したいと思います。
本来、「2×2の本質」や「スイングの最下点」など、これまで伝えてきたことが完璧であれば、ラウンドでは相当程度上手くいくはずです。
ですが、いちゴルでは、ラウンドで思い通りにかないそのワケを、あえて書き出して、受講生には意識してもらっています。
その理由はいくつかありますが、主なものは次の通りです。
①ラウンドでのミスの原因を分解することにより、ラウンド中の無用な「焦り」を軽減する
②ラウンドで上手くいかない原因を明らかにすることで、その準備(練習)を効果的に行えるようにする
①ラウンド中の無用な「焦り」を軽減する
ラウンド中に、ミスをすることはたくさんあります。また、初中級者ほど、ラウンド中に「完璧」を求めてしまいがちで、そのために、ちょっとしたミスを大きく受け止めてしまう傾向にあるように思います。「ゴルフはミスのスポーツ」であることを理解するとともに、同じミスでも、防げるミスとすぐには解決できないミスが混在しています。
コントロール可能なミスと、そうでないミスを分けることは重要です。これを明確にしておかないと、今防げるミスを防ぐことに集中できず、ある程度ミスを許容しないといけない(コントロール不能なミス)にとらわれると、プレーヤーは「焦って」しまい、ミスがミスを誘発するような状況になります。
②ラウンド中のミスの原因を認識し、練習を有意義なものにする
また、ラウンド中のミスを明確にすることで、練習でそれを意識した練習が出来るようになります。例えば、「傾斜の対応」はラウンド特有のもので、ラウンドで練習通りにいかない理由の1つですが、「【上達マップ20】続・スイングの最下点~より実践力を高めるために」で記載した通り、工夫をすれば練習場でも傾斜対応のシミュレーションができます。
また詳しくは次回以降に紹介しますが、ラウンドで練習通りにいかない理由のある部分については、その克服に時間を要するものがあります。
そして、その原因が根本的であるがゆえに、僕がこれまで伝えてきたことの重要性を改めて実感することになるかもしれません。
物事の大切さがわかってはじめて、それに取り組む真剣みも変わってくるものだと思っています。
ラウンドで練習通りにいかない4つの理由
それでは、ラウンドで練習通りにいかないワケの4つを簡単に紹介します。
Ⓐボールの位置・アドレスの向き
Ⓑ傾斜を含むライの影響
Ⓒリズムの乱れ
Ⓓプレッシャーの存在
Ⓐボールの位置・アドレスの向き
このうちボールの位置については、【上達マップ07】~スイングの最下点のところで言及した通り、ゴルフはクラブを無理にボールに当てに行く必要はなく、ナイススイングする中にボールがあるから打たれるだけだ、という点と関連します。
また、アドレスの向きについても、スイングしようとする向きと、実際に構えている向きがズレすぎていると、ミスにつながります。
いずれも、最初はキチっとした位置に構えることが難しく、練習場で何気なくボールを打つのではなく、ラウンドで起こりえるミスを想定することで、「立ち位置・スタンスの向き」に対する意識が変わってくるものだと考えています。
Ⓑ傾斜を含むライの影響
これも練習場で、何気なくボールを打つだけでは、実践での対応がイメージできず、「ゴルフ場でラウンドするときだけ、傾斜について対応を強いられる」という状況になってしまいがちです。
また、初中級者は傾斜の影響を軽視する傾向にあることにも注意が必要です。
この問題点は、例えばダフリや、スライスが出たときに、傾斜の影響である可能性があるにもかかわらず、それを無視して、スイングに原因を求めてしまい、変える必要のないスイングをいじり始めるおそれがあります。
また、バンカーやラフ、ベアグラウンドやディボットなど、ラウンドでは練習場で経験しない状況に直面します。
練習場での練習は、「基本に立ち戻る」練習がメインですが、ひとたびラウンドに出ると、プロでも対処が困難な状況も含めて、あらゆる応用問題が目の前に現れてきます。その応用問題の対処は、レベルによって異なります。それを判断できるようになるためにも、応用問題の典型的なパターンの対処方法はイメージ出来るようにしておきたいところです。
Ⓒリズムの乱れ/Ⓓプレッシャーの存在
リズムの乱れとプレッシャーの存在はある種コインの裏表の関係のようなものだと考えられます。
ラウンド中は、仮にフェアウェイが広く、ハザードのない状況でさえ初中級者にとっては、練習通りにスイングすることが難しい場合が多いです。この時多くの方は、リズムが早くなる方向に乱れます。(まれにミスしたくない気持ちから丁寧にスイングウする意識から、リズムが遅くなる=緩むこともあります)
さらに、このリズムの乱れは、プレッシャーの度合いが変わればより顕著になります。眼前に池や谷があれば、いつもよりプレッシャーが大きくかかり(ミスはゆるされない)、ショットの結果は予想通り、池ポチャしたり崖に吸い込まれたりします。
これも良くある光景かもしれませんが、その理由をいちゴルでは驚くほど単純にとらえています。「池や崖がある『強いプレッシャーがかかった』状況で、いつもより「リズムが乱れ」た結果、練習場では出来ていたナイススイングでなくなったから」です。
ただ、このシンプルな原因に対しても、いちゴルではいくつかの対処法を用意していますので、詳細については各論の回に譲りたいと思います。
まとめ
今回はラウンドで練習通りにいかないワケについて概観してきました。
対処方法については、その多くはこれまでのいちゴル上達マップにおいて紹介されてきたものになるかもしれません。
ですが、ラウンドで思い通りにいかないあの悔しい思いを晴らすためには、その理由を冷静に理解した上で工夫が必要です。
そのためには、ミスショットをしたときに安易に、「自分のスイングが悪い」と結論付けるのは上達のために近道ではないと考えています。(スイングには問題がないことの方が多い!)
スイング論については、必要最小限を押さえておけば、あとは適切な練習を反復することで、徐々に整えていくしかありません。
そうであれば、ラウンドでの立ち回り方は、その時点の技術を前提にするよりほかはありません。
その時に、上述した「上手くいかない理由」をもとに、ゴルフ「ゲーム」を進めていくことが納得のいくラウンドにつながりやすいですし、また練習においてもこれらを念頭において取り組むことがラウンドで使える有意義な練習につながりやすいのだと思います。
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