【ゴルフ上達マップ15】遠心力3点セット

一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ15回目。

いちゴルで最も大切にしていることは、「ナイスショットよりもナイススイングを!」という「形にこだわるのではない、ナチュラルなスイング(=ナイススイング)」を前提としたゴルフ。

今回は、前回までの3回で紹介したドリルがいちごる的に重要だと考えるようになった経緯、そして効果について総括します。

(初めていちゴル上達マップをご覧になられる方は、まずは「◆いちゴル上達マップの見方(☞LINK」をご覧ください。)

ゴルフ「スイング」の本質①との関係

いちゴル上達マップでは、上の画像にある通り、『ゴルフ「スイング」の本質』と『ゴルフという「スポーツ」の本質』の2つの観点で2つの本質があるという整理をしております。(これを「2×2の本質」といっています)

いちゴル練習ドリルシリーズは、このうち「スイング」の本質を、実際に体得していくために必要なドリルとなっております。

中でも、前3回で紹介したドリル、すなわち

の3つは、ゴルフ「スイング」の本質①に含まれている『遠心力』にかかわってくるドリルです。

そのため、いちゴルではこれらの3つのドリルを「遠心力3点セット」と総称しています。

いちゴル的ゴルフプレーヤーの分類~「プロ/アマ」ではなく「基礎が完成している人/習得途上の人」

遠心力を活用したスイングが習得できるか否かは、その人が「ゴルフ」をしているのか、「ゴルフ的なこと」をしているのかを分ける大きな分岐点になります。

ゴルフプレーヤーを分類するとき、一般的な分類の仕方は、「プロかアマ」といった分け方をします。

また、アマチュアゴルファーをさらに細かく分類すると、上級者、中級者、初級者( 初心者)といった分け方をすることも多いかと思います。

ですが、いちゴルではこのような分け方をしていません。

どういった分け方をしているかというと、ゴルフの「基礎が完成している」か「その習得途上か」の2分類です。

この分け方からすれば、プロは当然基礎が完成している方々です。

アマチュアの場合、どのレベルの人が基礎が完成しているかは一概に言うのは難しいですが、一般的には幼少期から大学時代くらいまでにゴルフにかなりの時間接したことのある方は、基礎が完成している場合が多いです。

逆に、社会人から始めて時間的にも制約のある中ゴルフをされている方は習得途上にある方がほとんどとなっているのが現状かと思っています。

「ゴルフの基礎」とは、スイング面で言うと、いちゴル上達マップにおける「ゴルフスイングの本質」が体得できている状態です。(要は、エンジョイゴルフをする上では、いわゆる初中級者からしたら十分に満足できるナイスショットを毎回放つことができる状態)

たぶん、多くのアベレージゴルファーが、基礎の完成した競技ゴルファーとラウンドしたら、彼ら/彼女らの安定感に驚かれることでしょう。

《いちごる自身の「基礎が完成しているゴルファー」との出会い》

僕の場合も、2016年12月でしたが、初めてそのような経験をしました。

同組でラウンドしたうちの2人は、一人は高校時代からゴルフをしており(親御さんもティーチングプロ)、大学時代にはゴルフ部の主将を務め、ハンデはゼロ。

もう一人は大学時代にゴルフ部に入ってからゴルフを始め、その時点でシングルハンデでした。

この2人のゴルフは、それまで僕自身が一緒にラウンドしてきたアマチュアゴルファーと、質的に違っていました。

飛距離もさることながら、何よりもその安定感において全然違います。

仮に、ボールを曲げることがあっても、その曲がり方も十分に(僕からしたら)ナイスショットの範囲内ですし、万一林に入れたとしても、しぶとくパーを拾ってきます。

この時僕は、初めて「自分が社会人になって10年ほどやってきたスポーツは『ゴルフ的な』ものではあっても、『ゴルフ』ではなかった。」ということを痛感しました。

ショックであったと同時に、新しい世界がそこに広がっているようで胸が躍る思いだったことを今でも覚えています。

いちゴルレッスンの原点は、もしかしたらここにあるかもしれません。

自分がやってきたことと、そこにある「本当のゴルフ」の大きな違いを実感し、「この差は何から生まれるものか?」そして、「その差を埋めるためには何が必要か?」ということを否応なしに考えさせられたのです。

それから時は流れて、その差を生む一端(すべてではないものの、重要で大きなポイント)を見つけました。

それが、「遠心力を活用したスイング」というものでした。

上達マップは今や「遠心力」の一言では説明しきれず、「『遠心力』だけあれば、基礎が完成」とはなりませんが、「これがなければ、基礎は完成しない」、すなわち「ゴルフ的なことをするにとどまってしまう」と考えています。

(「遠心力の活用」は理想のゴルファーのための十分条件ではないが、必要条件)

※逆に言うと、基礎が未完成でありながらすでにかなりのレベルに達している方にとっても、さらなる上達の余地があることになります。

そして見つけた「遠心力3点セット」

「遠心力を活用したスイングが大切なんだ」ということに気づいたのは、2017年8月、ひょんなことがきっかけでした。

それは、ラウンド中にドライバーの素振りをする際に、「トップの位置から右手を離して」スイングしてみたのです。その時のスイングの感覚が、やけに気持ち良く振れた感覚で、「おや?こういう感じでボールを打てばよいのでは?」と思い、そのままラウンドしました。

そうしたら、ドライバーはほとんど曲がることはなく、1回だけ最終ホールで右にプッシュアウトしましたが、そのスイングは「右手を離して振ったあの感覚のようにはスイングできなかっただけ」と思えたのです。(事実その打ち直しは、それまで通り、ナイススイング=ナイスショットできました)

「基礎が完成した人たち」と初めてラウンドしたあの日から8か月。

「この感覚が、彼らとの差を埋めるものになるのではないか? 」「だとしたら、ネット上にもYouTubeでも、情報が溢れすぎて簡単にはこの情報にありつけないぞ?」と思い、自分自身のゴルフスキルの向上を試みるとともに、実際に他の人に対してもゴルフレッスンを提供するようになりました。

その過程で遠心力3点セットは確立されました。

ただそれらがいつ確立されたのは、正確には思い出せません。

ですが、何をヒントにしたかであれば、おぼろげながら思い出せます。

①右手離しスイング

これはまさに自分自身が、右手を離して素振りをしてみて、遠心力的なスイングを体感したことが一つのきっかけですが、もう一つは、僕自身が師事しているゴルフコーチ(新宿インドアゴルフCEOの長井薫氏)が、Facebookでレッスンの光景を紹介している中に、まさにアイアンでボールを打つ瞬間に右手を離してスイングする打ち方を紹介しているのを見かけたことがきっかけでした。

見た瞬間に「このドリルは絶対良さそう! 」と思ったものでした。

その後自分でもそれをトライしてみて、その効果を確認をした上で、受講生にも紹介するようになり、実際に成果も挙げられていることから、今3点セットの中にいます。

②つまみグリップドリル

こちらは、もしかしたら上述の「ドライバーでの右手離し素振り」よりも前に知っていたドリルかもしれません。


このドリルの出どころは、とあるゴルフレッスン書でした。

そのレッスン書の名前は、『ショットが悪いのに、90が切れてしまうゴルフの鉄則(小池泰輔著)』です。

この本の中で、小池氏は「ゴルフを上手になりたければ2つのドリルだけまず集中してやること」とアドバイスをしており、その一つが『つまみグリップドリル』だったのです。

おそらくこれは早い段階から「良さそうなドリル」とは認識していて、自分自身もたまに練習で取り入れていましたが、上述の「遠心力事件」をきっかけに、改めてこちらの練習ドリルの重要性を再認識し、遠心力3点セットに仲間入りです。

③ロープ素振り

柔らかいものを振ることの効果を認識した経緯もやはり正確には覚えておりません。

ただ、倉本昌弘プロの監修した練習器具「1 SPEED」や「スイングプロ」というより柔らかい棒を振ることによる効果をすでに実感していたこと、そして何より、①の右手離しスイングを紹介していた長井氏が「魔法のホース」を使用してレッスンをされていることにヒントを得たことが大きいです。

実際に、柔らかいものを受講生に振らせてみると、思いの外難しく、「柔らかいものを振る」行為に、ゴルフスイングを体得する重要なエッセンスが詰まっている、と思うようになりました。


以上がいちゴル遠心力3点セットが3点セットになった経緯です。

3点セットそれぞれの特徴

遠心力3点セットはその名の通り、「遠心力を活用したスイング」の習得のために厳選したドリルです。

これらはスイング中に遠心力をインストールすることを目的としていますが、いちごるレッスンでどれか一つに特定することなく3つにしている理由は、それぞれに固有の副次的な効果があるからと考えているからです。


3点セットを練習に取り入れる際の、参考としてここでその効果をまとめておきます。(主に、上達マップ#12~14の内容を表にしています)

新しい情報は次々出てくるけれど~温故知新

上述した通り、これらのドリルは僕が発明したわけではありません。

おそらく随分と前からその有効性について誰かが伝えてきたものだと思います。ですが、今や秒単位で新しいゴルフレッスン動画が公開され続ける時代です。

その多くは、残念がながら「汎用的な(多くの人に効果のある)レッスンコンテンツ」とは言い難く、一般アマチュアゴルファーの多種多様な悩みを(多くの場合)「場当たり的」に解決するためだけのコンテンツです。(根本的には解決してくれず、一時的な解決か、もしくは別の新たな問題を招く)

ただでさえ溢れかえっている情報の海。そして大波となって押し寄せ続ける日々の情報の数々。

これらの中に、汎用的で良質な練習方法は、どうしても埋もれていってしまいます。


いちゴルでは、遠心力3点セットをはじめとした、ゴルフ上達のためのエッセンスをまとめています。

それらは基本的に「真新しいモノ」ではありません。

ですが、情報の海の中に沈んでいた(おそらく昔からある)情報を拾い上げ、取り組む順序にも配慮して説明しています。

古きを知り、新しきを得ることは、ゴルフにおいてもとても重要なコトだと思っています。

いちゴル上達マップが、多くの一般アマチュアゴルファーが「ゴルフ的な」スイングから「ゴルフ」スイングへと脱却するきっかけになりますように! 

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