【ゴルフ上達マップ18】アプローチの距離感

一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ18回目。

前回よりお伝えしているゴルフ「ゲーム」の本質①。それは、

「ゴルフはボールを飛ばすゲームではなく、ボールをコントロールするゲーム」、

「ボールをコントロールするためには、そのスイングがコントロールされていなければならない」

という風にお伝えしておりました。

今回のテーマは「アプローチの距離感」です。


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いちごる的アプローチ論~過去投稿との関係

これまで【上達マップ10】アプローチの基礎と、それを習得するための練習方法として、【上達マップ11】アプローチ練習ドリルを紹介しました。

基礎を「知り」、ドリルを「繰り返す」ことで、「正しいアプローチの振り方」を習得することができます。

ただ、実際のラウンドで重要になってくる技術に、「距離の打ち分けの技術」があります。

この距離の打ち分け技術は、パター同様繊細なものであり、なおかつ感覚的なものとして捉えられており、技術というよりは「距離感」として呼ばれることが多いかと思います。(「今のアプローチの距離感、良かったね〜」など)

今回はこのアプローチの距離感とその磨き方について紹介します。

距離感の基準を作る~・距離感の基準は振り幅・リズム

僕自身は、アプローチもパターも、究極的には「感覚的なもの」だと考えていますが、闇雲に練習やラウンドを繰り返しても、その感覚は磨かれないと思ってます。

距離「感」という感覚を磨くには、その磨き方のベースとなる、知識や考え方・方法があります。

その考え方は、もしかしたら人によって様々かもしれませんが、いちゴルでは、距離感の前提、すなわち距離を打ち分けるための前提は、スイングの「振り幅とリズム」にあると考えています。

動画で説明している通り、モノを一定の高さから落下させるとき、地面にモノが落ちる瞬間のスピードーこれも物理現象ですがーでイメージするとわかりやすいかもしれません。

例えばゴルフボールを腰くらいの高さから地面に落下させるとします。

この時、何回やっても同じ腰の高さから落とす限りゴルフボールが地面に落下するときのスピードは同じです。

また、次に肩の高さからボールを落下させた場合、腰の高さから落とした時に比べ、より速い速度で落下しますし、なおかつ同じ高さから落とせばやはり同じスピードで地面に落下します。

数式を使って詳しく説明するまでもなく(そして僕はその説明ができないのですが…)、読者の皆様はこれを当たり前のこととして受け入れることが可能かと思います。

この物理現象と同様で、アプローチにおいても、振り幅が違うと最終的にクラブヘッドがボールにぶつかるスピードは異なり、結果としてボールのキャリーの距離が変わってくるることが理解できることかと思います。

(例えば体の前に時計版を想定したときに、9時から3時の振り幅で振る場合と、8時から4時の間で振る場合、クラブヘッドに蓄えられるエネルギー(位置エネルギー)が違うため、大きな振り幅の方が、クラブヘッドはより加速する=キャリーも出る)

一点、アプローチの場合は、トップやフィニッシュの位置のクラブの「高さ」だけではなく、振り子のリズムも影響しますが、いずれにしても同じ振り幅、同じリズムで振る限り、同じスピードでクラブのヘッドはボールに当たるため、同じ距離が打てるはずです。

これが距離感がまっさらな状態の初心者・初級者の距離感の基準になると思います。また、中級者の方でも、インパクトの「強さ」で距離を打ち分けている場合は、取り入れて見てもよい考え方だと思っています。

距離感の磨き方

以上をベースに、距離感磨きを、次のように進めていくことが効率的かと考えます。


①まずは振り幅の基準作り

最初は、自分なりの振り幅をいくつか持って(例えば、7-5時、8-4時、9-3時など)、それぞれの振り幅で振ったときに、同じ振り幅である限り同じくらいのキャリ―が出るように練習します。
7-5時なら5ヤード以内、8-4時なら10yd前後、9-3時なら30yd前後、10-2時なら50yd前後などといった具合です(以上は私の中の基準です)
これらの基準を持っているだけでも、ラウンドなどの実践の場面で対応がしやすくなると思います。


②打ちたい距離を打つ練習

次に重要になってくるのは、「打ちたい距離を打つ」練習です。実際のラウンドでは自分の中の距離の基準にぴったしの距離にボールが置かれることはほとんどありません。ここで求められるのがいわゆる「距離感」であり、これを習得していく過程は、個人個人の感覚を磨くプロセスになっていきます。

この時のポイントは、①とは逆のプロセスで練習することになります。

①では、「この振り幅・リズムだとどれくらいボールは飛んでいくか?」という練習ですが、②では以下のプロセスで反復練習をします。

《距離感磨きのためのステップ》

❶ 落としどころがまずある(40yd先のターゲットに落としたい)

❷ そこにボールをキャリーさせるときのボールの飛ぶ様をイメージする

➌ そのイメージを再現させるためのボールの出球速度をイメージする

❹ その出球速度を再現させるために必要な、スイングスピードをイメージする

❺ ❹のスイングスピードを気持ち良く再現する「振り幅・リズム」を確認する(連続素振りがおススメ)

❻ ❺の素振り通りに実際に打ってみる

❼ 実際にボールが飛んだ距離と意図した距離との違いを把握して、その感覚のズレを補正していく

この時注意したいのは、「❻で実際にボールを打つ時に、❺の素振りと同じスイングができているか」です。

❷から❺でイメージしたボールの飛び様、出球速度、そして必要だと想定したスイングスピードが、正しいかどうかの確認は、イメージ通りに振れているかが重要になってきます。素振りよりも打ち急いでしまったり、丁寧にいきすぎてスイングが緩んでしまっては、適切な感覚磨きはできません。

要は、ナイススイングがいつでもできるようにしておく必要がありますが、そのためには紹介した【上達マップ10】及びマップ11】の考え方、練習方法が重要になります。

プロや上級者は、❶の観点(振り幅・リズムに関する意識)はないかもしれませんが、あくまで無意識化されているだけで、ボールからグリーンエッジまでの距離、グリーンエッジからピンまでの位置や、グリーン面の傾斜、ボールの置かれている芝生の状況などなどから、どのような弾道のボールでどれくらいの距離をキャリーさせて、そこからどのようにランが生じるか、などを「イメージ」し、そのイメージを実際に出せるようなスイングで感覚的に振ることで、見事なアプローチをしていると思われます。

まとめ

今回はいわゆる「アプローチの距離感」について、紐解いて説明しました。

アプローチやパターにおける「距離感」は、感覚的なものであるがゆえに、その磨き方については、具体的なレベルで説明されているものをあまり見かけません。

今回述べたことは端的に言うと、「イメージ力」とそのイメージの「再現力」になります。

ただ、特に強調して注意していただきたいのは、「イメージ再現力」の基礎は、「正しいスイング」が前提にあってこそです。

YouTubeをはじめとした様々なコンテンツにおける多彩な言説によって、スイングの本質が分かりづらくなっており、「スイングの基礎」を習得しあぐねている方が多くみられます。

いちゴル的なスイングの基礎は、繰り返しになりますが【上達マップ10】アプローチの基礎にて紹介しております。

そちらにある3つのチェックポイントに従って今一度スイングの基礎についてご確認してみてはいかがでしょうか?!

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