【ゴルフ上達マップ33】ラウンドで練習通りにいかないワケ~Ⓓプレッシャーの存在
一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ33回目。
今回はゴルフ上達マップの右下、「ラウンドで練習通りにいかないワケ」シリーズの最後のワンピース。
ラウンドで上手くいかないシリーズその4は「Ⓓプレッシャーの存在」について。
これと29〜31回目で紹介した「リズムの乱れ」は表裏一体の関係にあります。
リズムの乱れの原因が、プレッシャーの存在であり、また、プレッシャーの程度の違いにより、リズムを保てたり保てなかったりします。
プレッシャーへの対処も、一朝一夕にはいきません。
ですが、まずはプレッシャーの影響を自覚することが、克服の第一歩になると考えています!
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プレッシャーの程度に影響するもの
ティイングエリアからの景色が狭くてOBがある。
グリーン前には大きな池が効いている…。
など、は明らかに緊張してしまいそうな状況で、まさにプレッシャーの存在によりスイングリズムが乱れ、大きなミスをした記憶がある方も多いでしょう。
ですが、プレッシャーはゼロか100か、ではなく、段階的に存在しているモノだと考えられます。
プレッシャーの程度は
- 素振り
- ボールをネットに向かって打つ(シミュレーションなし)
- シミュレーション有りでボールを打つ
- 屋外の練習場で打つ
- コースで打つ
と言った順で大きくなっていきます。
また、実はさらに細かく分けることもできます。
例えば①素振り。
素振りも1スイングの場合と、連続で素振りをする場合とでは、前者の方がプレッシャーが大きくなります。
なぜなら、1回だけの素振りは、「実際のショット」を想起してしまいやすく、そのイメージが素振り自体に緊張感をもたらします。
一方で、連続で振る場合は、連続であること自体がスイングを効果的に行いやすくなるのに加えて、「何回か振る」チャンスがあることが、プレッシャー度合いを引き下げます。
また、同じラウンドでも、ミドルホールのティショットよりは、ロングホールのティショットの方が、その人の平均スコアによっては、プレッシャーが大きい場合もあります。
プロや上級者にとってのロングホールはチャンスホールですが、多くの一般アマチュアゴルファーは、「飛ばさないといけない」という心理的プレッシャーから大たたきリスクが高まり、チャンスホールではなく、「乗り越えないといけない壁」のように立ちはだかるからです。
プレッシャーを操作して克服を図る
以上の通り、プレッシャーはゼロに近い状況から100(これをMAXとした場合)まで存在します。
そして、注意しなければならないのは、屋外練習場(しかも200yd以上もある広い練習場)で、実際にボールを打つ、という行為は、結構プレッシャー度合いは高い、という点です。
仮に連続素振りのプレッシャー度合いが10とし、両サイドOBのフェアウェイの狭いティショットをレベル100とすれば、レベル40くらいはあるイメージです(あくまで感覚的なものですが)
プレッシャーに不慣れな状況で、しかもよりミスショットの出る確率の高い、ドライバーを練習することは、「ナイススイングをしようとしてもできない」練習を繰り返すようなものなのです。
ナイススイングでない(理にかなっていない)スイングを繰り返すことは、いちごる的に言うと「ゴルフスイングの本質」から逸脱したNG スイングを体に染み込ませる練習になってしまいます。
スイング作りにおいては、出来る限りナイススイングをして、その結果としてナイスショットが出る練習を反復することが大切です。
≪GDRを使ったおススメ練習法≫
そこで、インドア練習場のGDR というシミュレーションゴルフシステムを利用したおススメの練習方法を紹介します。
GDRは、練習モードやラウンドモード 、チャレンジモード(というゲーム性を帯びた機能)があり、それによって、「プレッシャー度合いを操作」することが可能です。
同じ7アイアンでも、どのモードにしたあたりから、ミスが増えるのか?を確認しながら、ミスが出るならその一つ前のプレッシャーレベルでスイングを整え、もう一度プレッシャーレベルを上げてスイングする、という形で練習を進めると効果的だと思います。
各モードでのプレッシャーレベルのイメージはこちら↓↓↓
ラウンドでの対処法
以上の通り、プレッシャーレベルを意識して、日々の練習から「プレッシャー耐性」を上げてくことは、ラウンドで練習通りのスイングをしていくために効果的だと思っています。
その上で、ラウンドでも「この状況が自分に与える影響は?」について、頭の片隅に置いておくことは有効だと思います。
そして、不安があるならばそれに対処する必要がありますが、その方法は限られています。
それがまさに「上達マップ30 リズムの乱れの対処法1~『意識』すべきこと」(☞LINK)に記載の内容です。
詳しくはそちらをご覧いただければと思いますが、
・番手を落とす
・スイングコントロールをする(むやみやたらとフルショットしない)
などが主たる対応になります。
例えば、100切を目指す方であれば、400ydのミドルホールで、フェアウェイが狭く、OBや池が絡んでくるようであれば、「ドライバーを持たない」という選択が有効です。
なぜならば、ボギーかダブルボギーでよいゴルフを目指していく中で、このホールは明らかに難易度が高く、リスクを冒してパーやボギーを目指す必要のないホールといえます。
そうであれば、最後70yd残すとしても、330ydを3打で運べばよく、9アイアン以下×3+PW →4オン2パットというプランニングで十分ではないでしょうか。
「そんなの面白くない! 」と言われてしまうとそれまでですが、 自分の頭で考え、プランを立て、それを実現し、コースを思い通りに攻略していくゴルフは、多くの人にとって「思いの外、面白い! 」と思えるものだと思っています。
一発にかけてただ飛ばすだけなら、練習場でもできます。ですが上で述べたような、「戦略を立てて、それを遂行し、コースを攻略する」という「ゴルフゲーム」はゴルフ場でしかできないことです。
「面白くない!」という方でも、スタート3ホールくらいは、騙されたと思って、ゴルフゲームを真剣にやってみてはいかがでしょうか!?
まとめ
ラウンドで練習通りにいかないワケシリーズも、今回が最後でした。
とくに4つのうちの後ろ二つ、「Ⓒリズムの乱れ」と「Ⓓプレッシャーの存在」は、一般アマチュアゴルファーの永遠の課題といっていいでしょう。
また、この2つは表裏一体のものでもあります。
多くの方にとって、ドライバーの方がリズムが乱れやすいですが、それはドライバーを持つと「飛ばしたい! !」という欲求が心に芽生えるからで、それはすなわち「プレッシャー」とイコールなのです。
ゴルフが難しいのは、素振り通りに振れなくなる自分との格闘があるから、というのが一つの要因だと思っています。
また、ゴルフは奥の深いスポーツで、ここで記載したことがすべてではありませんが、応用の利く重要な考え方の基礎を伝えてきたつもりです。
ラウンドでは、「スイングのあれやこれやを考えるよりも、出来る限りシンプルにスイングする方が良い」というのが、自分自身の経験上も、実際にゴルフレッスンをして、受講生とラウンドをしていく中でも感じることです。
そして、スイングについて考えながら(悩みながら)ゴルフをするよりも、ゴルフゲーム自体を楽しみ方を知ってもらいたい。
皆様に、ゴルフを一生楽しんでもらえるよう、参考になればこれ幸いです。
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