【ゴルフ上達マップ32】くるくる素振り(片手ver./両手ver.)~練習ドリル⑨

一生楽むゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ32回目。

今回は、いちゴル練習ドリルシリーズの「くるくる素振り」を紹介します。

いちごる練習ドリルは、ゴルフ「スイング」の本質を体得するために厳選された10個のドリル。今回はその9つ目です!

この素振りは、

「ラウンドで3連続素振りさえもおぼつかない!」

となったときのゴルフ場でできる素振りの最終兵器です。

ぜひマスターしたい素振りですね!

くるくる素振りってどんな意味がある?

いちゴル練習ドリルのショット用としての最後のドリルは、くるくる素振り(左片手ver./両手ver.)です。
これはゴルフ「スイング」の本質でいうところの「遠心力」と関連します。

①左片手ver.

こちらの左片手でのドリルは、

・あたかも大縄を振るかのように、クラブを円運動させるイメージで振ること

・できるかぎりリズムよく腕を回転させること

により、腕の力を使わなくても、クラブは振れる(振られる)ということを体感することができれば、ナチュラルなスイングの感覚がわかるかと思います。

自然にクラブを振ることができるようになったときに、多くの人は、このドリルで腕やクラブが加速する感覚よりも、実際にボールを打つときの腕の動きのほうが「力が入って」いたり「急加速してしまって」いたりすることを実感すると思います。

これが、「リキみ」であったり、「手で打ちにいっている状態」であり、上達の過程でまずは自覚するべき「誤った体の使い方」なのです。

この自覚無しに練習を進めてしまうと、誤った動きでナイスショットが出た時に、その打ち方を逆に「目指すべき打ち方」として追及してしまう場合があります。

ですので、このドリルで正しいクラブの動き方(自然に加速する感覚)を覚え、

・一つ一つのショット練習の際の力加減がこのドリルと比較してどうだったか、

・ナイスショットは本当にナイススイングの結果か、

を意識して練習を進められると、上達への最短ルートから脱線せずにすむかと思います。

②両手ver.

次に両手でゴルフクラブを持ってのくるくる素振りについて説明します。

こちらは遠心力を体感することも1つの目的ですが、より大きな効果があるのは、上半身や腕、ゴルフクラブの動かし方(動かされ方)を体感できる点にあります。

両手でゴルフクラブ持って体の前をくるくると回すのは、左片手だけに比べると窮屈に感じるかと思います。
くるくる素振り(両手ver.)で、クラブを回しやすい振り方を見つけられると、自然とゴルフスイングにおける、トップからダウスイング、フォローにかけての理想的な動きに近づきます。

くるくる素振りの練習方法(解説動画あり)

<左片手ver.>

①クラブを左手だけで持ち、バックスイングをしたら腕とシャフトでLの字を右側に作り、円を描くように振り下ろしてきた勢いでそのまま左側にも逆Lの字を作る

② フィニッシュの左側のL字からはそのまま直接トップの位置(右側L字)に戻し、また同様にスイングします。

③これをリズムよく何回も繰り返すことで、力みが取れたナイススイングができるようになるかと思います。
(また、女性で力が弱く、フィニッシュ後にトップに直接戻すのが難しい場合は、振り子のように左右に振ってもよいです)

腕の力でクラブを動かそうとするのではなく、クラブが円運動をするように(遠心力を感じながら)、リズムよく回す。体がブレなければ、マットのほとんど同じところをこするようになると意図した素振りになってることが多いです。フォロー側には、クラブを無理に持ち上げなくても、クラブヘッドの動きで自然と腕が上がってくる感覚があれば◯

この時のクラブ動き(軌道)や、腕やクラブヘッドが自然と加速する感じは、実際のスイングでも変わらないので、ボールを打つ時に変なところで力が入ってないかの確認もできるという効果があると思います。

<両手ver.>

①通常通り両手でゴルフクラブを握り、左片手での素振りと同様、右側にL字のトップ、左側に逆L字のフィニッシュを作る形でスイングします。基本的には、左片手と同じですが、右手でもクラブを握っている分、より体幹を左右に捻らないとスイングできないと思います。

②またリズム良くクラブを振ることで、出来る限り遠心力を感じられるスイングを心がけていただくと良いかと思います。

まとめ

今回の練習ドリル(素振り)は、連続素振りの変化形であり、いちごるで最も重視している3連続素振りを補完するものです。

3連続素振りのクオリティが上がってくると、基本的にはスイングリズムやスイングの最下点なども整ってきます。

ですが、ラウンドなどでは、どうしてもリズムが乱れがちです(基本的にはリズムが速くなる)。

こうなると、3連続素振りが適切な最下点に降りてこなくなります(空中を振ってしまう。そして、空中しか振れない連続素振りだと、打つ前に不安が募る。)

くるくる素振りは、より円運動に近い形で出来るため、なおかつ左片手の場合は必要以上に腕力を使えないため、自然と最下点が適切な場所に整いやすいです。

ラウンド中、3連続素振りが上手くできない、ウッドになるとチョロ、トップしがち、という方は、まずはくるくる素振りでナチュラルスイングをゲットしてみてください!

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