【ゴルフ上達Tips集 #21】いちごる式!ココロの整え方④(シリーズ最終回)
これまでココロの整え方シリーズとして3回にわたりお伝えしてきました。
「ココロの整え方」は、ゴルフというスポーツを心行くまで一生楽しんでいくための、必須のスキルだと考えています。
このことは、エンジョイゴルファーにとっても、ゆくゆくは競技ゴルフで高みを目指すアスリート系ゴルファーにとっても同じです。
なぜなら、「ココロの整え方」は、ナイスショットの再現性を高めるための「スイングの整え方」や、ナイスラウンドの再現性を高める「ゲームの整え方」と並び、質の高いゴルフを目指していく上での基礎であり、これらのどれを欠いても、ゴルフの質を継続的に向上させていくのに、著しく不効率となってしまうからです.
今回は、そのココロの整え方の最終回となります。
そしてその内容は、いちごるにおけるラウンドレッスンにおいて受講生に実践してもらっている、具体的な方法にもなります。
以下に述べるのは、未経験者~アベレージ90超を想定した方法ですが、これよりも上のレベルを目指していく場合にも、この考え方をベースに、レベルに応じた対応をしていくことで、それをしないよりもよほど効果的に上達していけると確信しています。
※ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。
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Contents
ココロの整え方~過去3回の復習~
ココロの整え方①として、まずは「ゴルフを楽しむこと」をお伝えしました。
当たり前のようで当たり前でなく、実はこれをイチゴル的な意味合いで実践できている方は実は多くないな、と感じているのがこの部分でもあります。
それを例えていうなら、一か八かのギャンブル的なゴルフを脱して、ヨガやサウナもしくはマインドフルネスを実践するかのような、1打1打が「気持ちいい~」と心豊かになれるなれるようなゴルフを実践することが、ココロの整え方➀の意図するところでした。
またココロの整え方②は、それを実現していくためのスイング面における強調点を伝えました。
ゴルフ「スイング」の本質①②は確かに重要でそれを念頭においておくことで、ゴルフの上達街道を迷わず進めることは事実ですが、ことラウンドにおいては、あまり細かい点を意識しすぎることは効果的ではありません。この点、よりシンプルに、「ナイスショットよりもナイススイングを!」を心がけ、そのためにリズムやフィニッシュを整えることの重要性をお伝えしました。
さらにココロの整え方③では、ゲームの本質①②との関連で、ココロを整えていくためのマネジメント的な観点をお伝えしました。
以上を頭で理解していれば、万事は解決しそうなものです。
ですが、これだけでは、ラウンドで思い通りにいかないどころか、思いがけないミスに見舞われ、「今日のラウンドは散々!」となってしまうこともあるのがゴルフなのです。これをどのようにコントロールしていくか、という観点で、以下にそのルートコーズ(根本原因)と、実践的な対処方法を記載します。
ミスの本質的な原因とは~アベレージ90台でも初心者でも変わらないもの~
まずは、ラウンドでミスをするときのルートコーズ(根本原因)について。
例えばアベレージ90台(ベストは84)の方が、とあるラウンドで、
「このホールは、フェアウェイが狭く、左右OBのホール。ここは安全に5Wで攻めよう」
と、冷静に判断したつもりが、結果はまさかのチョロ。
飛距離は30ydくらい。
といった経験をしたことはありませんか?しかも1度や2度ではなく、忘れたころにやってきては、「ここで、練習でも出ないようなそんなミスするぅ?」みたいな。
結果的にそのホールは+4くらい叩いて、「それさえなければ…80台だったのに…」というラウンド。
もしくは、より初心者の方であれば、「え!?全然ボールに当たらない(あるいは、許容できないくらいに右にスライスする…(もはやシャンク)」といった経験。
この2つの経験は、本質的な原因は同じだと、僕は考えています。
それが、これまで紹介してきたことに関連する「ココロの乱れ」なのです。
ココロの乱れとは
ここは、重要なポイントなのですが、多くの人はミスの原因をスイングに求めがちです。
確かに、それはその通りな部分もあるのですが、一方で、ラウンド中にスイングばかりに気を取られていても、良い結果には結びつくことは少ないです。
(ある時はそれでうまくいっても、それが再現性の高いナイスラウンドにはつながらない)
この点ミスの原因は、「ココロの乱れだ」と捉える方が、ナイスショットの再現性を高めていく上でも、ナイスラウンドの再現性を高めていく上でも、実用的です。
そして、ココロの乱れを端的に言うと、「焦り」や「不安」、一生懸命練習を頑張ったことからくる期待の裏返しとしての「プレッシャー」などです。
「ココロが乱れていないか?」
これを常に自分自身に問いかけ、そしてココロの乱れをキャッチし、それを飼いならす必要があるのです。
実践!ココロの整え方〜はじめの一歩〜
さて、ここからはココロの乱れの具体的な対処法を、最も初歩的なケースで提示します。
上述した通り、これはいちごるのラウンドレッスンで実践している方法になります。
また、かなり初歩的な内容になりますが、アベレージ90台である場合でも、この方法を採用して100を切れない場合は、やはりしばらく採用する必要があると考えています。
【基本ルール】
・ティショットは足閉じスイングか、もしくはドライバーを持たない(→9アイアン)
・セカンドショットは9アイアン以下で打つ。50yd以内のアプローチのみ、7アイアンも使用可とする。
・前提条件として、練習では以下のレベルに達しているコト。
足閉じドライバーショットで男性なら150ydくらい、女性なら100ydくらいをある程度の再現性をもって打てるようになっているコト。また、9アイアンについては、各種ドリルで男性なら100yd前後、女性なら60yd前後をある程度の再現性をもってうてるようになっていることが必要です。
(いちごるにおいては、基本的には4回ぃらいのレッスンで自主練せずともこのレベルに到達してい売ることが多いです)
《1ホール目》(ミドルホールを想定)
・9アイアンの足閉じスイングで打つ
最初は練習の時と比べて、リズムが乱れていたりするかもしれないが、それは基本的には焦っていたり、飛距離不足が気になることからくる不安であると理解する。
(※スイングの問題である場合もなくはないが、これは細かな自己分析が難しいため、「連続素振り通りに振れているか?フィニッシュ静止出来ているか?」の2点にチェックポイントは絞る)
・男性なら100yd以内(女性なら50yd以内)になった場合はコントロールショットや7アイアンのアプローチでグリーンオンを試みる
《2ホール目》(ロングホールを想定)
・1ホール目で足閉じスイングでのショットが、練習場での再現性に比して著しく低下している場合は、もう一度同じことをする。(もしくはもう少し安定度を高めたければ同じことを繰り返してもよい)
・1ホール目で整い始めていたら、ティショットはドライバーの足閉じスイングで打つ。
未経験者や初心者で、ドライバ―ショットに不安を抱える場合は、2打目以降もティアップをしてドライバー足閉じスイングで打っても良い。特に1打目でミスが大きかった場合など(要は成功体験を多く積むことが大切)
・2打目以降は、つまみグリップ×左右足開きスイングで打つ。
これも練習場での再現性と比べて、違和感がないか(要はナイススイングが出来ている感覚があるか)に注意しながら、打ち進める。
・男性100yd以内(女性50yd以内)は同上
《3ホール目》(ショートホールを想定)
・どの距離でも9アイアン以下で打つ。
打ち方はつまみグリップでの再現性を再確認する意味でもう一度つまみグリップをすることが推奨される(特に2ホール目でまだ、つまみグリップでのナイススイング感覚がない場合はつまみグリップで打つ)
※つまみグリップに十分に安定性があるなら、右手離しスイングで打ってみる
・男性100yd以内(女性50yd以内)は同上
《4ホール目》
・ティショットはドライバー足閉じスイング
・右手離しスイングで打ってみる。
・男性100yd以内(女性50yd以内)は同上
《5ホール目以降》
・ティショットはドライバー足閉じスイング
・4ホール目まででスイングが整った(ある程度練習通りのリズムが取り戻せた)感覚があれば、傾斜に応じてコントロールショットで、大きなミスをしない対処を意識してスイングをする。
例えば「ここは傾斜がかなり急だから、安全を期して9鉄のL字スイングで打とう」など。
L字スイングで確実に打てるようであれば、 次に同じような状況の場合にコの字スイングで打ってみる。逆にミスが大きく出るようであれば10-2スイングでの対応も検討する。
練習で出来たことをラウンドで出来るようにする~ストレスだらけのゴルフにさようなら~
以上の実践手順は、実は、「普段レッスンで受講生にやってもらっていることを、ゴルフコースでもそのままやってもらっているだけ」です。
これは、レッスンにおいて「普通に打つ方が難しい」ということを、伝えているコトと関連します。
要はラウンドではリズムが乱れたり、力が入ったりすることで、ナイススイングのクオリティが下がります。
その結果生じる大きなミスによって、より一層プレーヤーは焦りや不安を感じてしまい、スイングが乱れます。
それに対処するには可能な限りスイングを整える必要があり、そのためには足閉じスイング、つまみグリップ、右手離しスイング、コントロールショットなど、「普通に打たない」方法こそが得策なのです。
(さらに9アイアンで打っていることも非常に重要で、ショートアイアンだからこそ、多少のスイングエラーが生じたとしてもミスの程度は最小化できる)
・足閉じスイングは、下半身の動きに制約がかかることで、余分な体重の横移動が防げ、結果的にスイングの最下点が安定して、ショットもよくなります。
・つまみグリップや右手離しスイングは、ラウンド中特に生じがちな「緊張からグリップがガチガチになり、クラブが振れなくなる」現象を緩和してくれます。(その結果、遠心力的な要素の整ったナイススイングに近づき、ショットが安定する)
・何よりも、「ラウンドを本番」と考えるから余計に力が入るわけで、この点、足閉じスイングやつまみグリップなど、練習でやってきたことに取り組むことで、練習の時の心の持ちようが思い出しやすくなります。
これらを通じて、リズムを取り戻す術を身につければ、1打1打のショットの質が向上し、「あぁゴルフってなんて気持ちよいスポーツ何だろう!」とココロが整う感じが分かってくると思います。
それでいて、練習通りのスイングが出来れば(例えば初心者でいえば、「ドライバー150yd+9アイアン100yd」を再現性高く打てれば)、スコアも100~108くらいには、それほどの努力もなしに辿り着けます。
これがすでにアベレージ90台の方であれば、ドライバーは足閉じても200yd近く飛ぶでしょうし、9アイアンも120~130ydくらいを確実に打てるようになっているはずです。これくらいのレベルに達していれば、基本的にはボギーオンが出来るようになるわけで、運が良ければパーも来ることを考えれば、ご自身のアベレージスコアを確実に出すことさえ可能だと思っています。
ドライバーの足閉じスイングと9アイアンのいろいろな打ち方をやっても、アベレージスコア付近に収まるということを理解できれば、「これまでのゴルフに生じていた無駄」に気付けると思います。すると、「ゴルフの質とは何か?」「正しい上達プロセスとは何か?」が見えてきます。
そうなってはじめて、これまでよりもよほどスムーズに、そしてストレスフリーに上達していけるし、
何よりも、今までのゴルフとは違うゴルフの奥深い楽しさ(それは、自分のココロの状態と対話することであり、ゴルフコースとの対話でもある)に、魅了されることでしょう。
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