【ゴルフ上達マップ10】 アプローチの基礎
一生楽しむゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ第10弾。
前回は、アプローチの重要性といちゴル上達マップにおけるアプローチの位置づけを紹介しました。(初めていちゴル上達マップをご覧になられる方は、まずは「◆いちゴル上達マップの見方(☞LINK)」をご覧ください。)
今回と次回で「アプローチのスイングの基礎」、そして「その習得のための練習方法」を紹介していきます。
「アプローチのスイングの基礎」において重要になってくるのも、「遠心力」などのキーワード。
また、見た目の形だけでなく、正しい動きができたアプローチは、「気持ちよく振れる/振りやすい/勝手に良いアプローチになる」という感覚があるものです。
そのヒントになるものをここではお伝えしていきます。
ゴルフスイングの本質との関連性
まずは、いちゴル上達マップとの関連でアプローチについて考えたいと思います。
いちゴルにおける2×2本質の一つとして「遠心力と地面からのエネルギー」を取り上げました。また、【上達マップ07】で説明した通り、遠心力の前提には「円運動・振り子運動」があります。
そしてアプローチにおいては、「振り子運動」がそのスイングの本質に近いものと、いちゴルでは考えています。
この本質をより具体的に分解すると、「振り子現象の特徴」として以下の3つが挙げられるかと思います。
【振り子運動の特徴(いちゴルでは「振り子の3要素」と呼んでいます)】 ①振り幅は左右対称 ②リズムは左右に一定 ③右から左、左から右に切り返されるときに、速度ゼロになっている |
①振り幅は左右対称
振り子は左右対称の動きをします。どちらか一方に振り幅が広かったり、狭かったりする事はない、ということがここで述べている特徴になります。
②リズムは左右一定
振り子のリズムはどちらの側に振れるにせよ、一定です。別の言い方をすれば、右から左に先端が移動している時も、その逆も、スピード、加速する様は同じということが言えると思います。
③速度ゼロのポイントがある
こちらが1番分かりづらい振り子の特徴になると思いますが、先端が右から左に移動しているときに、最下点を通過して、左側に振り上がってきて、それ以上上がらなくなり、右側に降りていく、その瞬間、(止まっているようには見えないですが)速度はゼロになっていると言えると思います。これが3つ目の特徴です。
アプローチの時のゴルフクラブの振り方
それでは実際のアプローチの際のスイングの方法を述べます。
アプローチに関しては前述の通り、振り子現象に近い動作が出来ると良く、その3つの特徴をスイングに取り入れる際にポイントととしてお伝えしているのは以下の通りです。
これはもう、「振り子の3要素」特徴と同じですが、これが安定したアプローチの特徴でもあります。
一方で、練習場などで見かける初中級者のアプローチは、必ずしもそうでない場合が多いです。
確かにアプローチの振り方は、最終的には個人個人のアレンジがあっても良いと思いますし、実際にプロや上級者が、上の3つのポイントを取り入れてることが必ずしも明確ではないことも多いです。
ただ、個人個人のアレンジは、基礎的な技術の上に積み上げていくべきものだと考えています。なので最初は違和感がある場合もあるかもしれませんが、基礎を大切にしていただきたいと思っています。
「こっちの方がしっくりくるから」という理由や「過去これで成功した経験がある」といった理由で我流を貫くのは、上達ルートの最短距離を進んでいく上では得策ではないと思われます。
アプローチにおいても素振りは連続で
以上、アプローチにおけるナイススイングについて説明してきましたが、次に、簡単にナイススイングのコツをつかむための方法をご紹介します。
それは、「連続で素振りをする」ことです。ショットにおいても、「3連続素振り」が重要であったのと同様、アプローチにおいても連続で素振りをすることは大きな効果があります。
上述した、①左右対称、②リズム一定で連続で素振りができているとき、アプローチの基礎が備わったスイングができているといえます。
アプローチをするときは、連続で素振りをして、振り幅、リズムを整えたうえで、ボールを打つ時にも「その素振りと同じリズム、振り幅で振れているか?」ということと、「フィニッシュは静止する」ということを意識して練習を重ねることが重要だと思います。
NG動作について
ご自身でアプローチ練習をする上での注意点(良くある望ましくない動き)は以下の通りです。
① 左右対称じゃないスイング
② ダウンスイングがバックスイングに比べて極端に速い(遅い)
③ ①と②の結果、フィニッシュが決まらない
これらは相互に関係していて、例えば、②のダウンスイングがバックスイングに対して極端に速い場合、①ではトップよりも大きな(高い位置で)フィニッシュするケースが多く、なおかつ③ではフィニッシュが静止できないといった現象に現れます。
スイングの結果はフィニッシュに現れると考えられますので、フィニッシュが無理なく静止できているか(③)を特に重要視する方がいいと、個人的には感じています。
まとめ
今回は、アプローチのスイングの本質が、振り子運動のイメージであり、「振り子の3要素」が備わったスイングがアプローチにおけるナイススイングであることを説明しました。
また、そのためには振り子の3要素に注意して、連続で素振りをすること、ボールを打つ時は素振り通りに振れているか、フィニッシュが静止できているかということを意識することが有用である点もお伝えしました。
まずは、シャフトが地面と平行になる振り幅(いわゆる「9時-3時の振り幅」) で、連続素振りと実際にボールを打つ練習をして、本質的なアプローチを習得していただければと思います。
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