【ゴルフ上達マップ04】
ナイスショットよりも
ナイススイングを!~「スイング」の本質の前提にあるもの
一生楽しむゴルフの基礎講座~通称・いちごる!がお送りする、ゴルフ上達の道しるべ第4弾。いちゴル上達マップ02~03でお伝えしてきた「ゴルフ『スイング』の本質」。
今回は、ゴルフスイングの本質①②を念頭においてスイングを構築する上で、「土台となる考え方」をお伝えします。
いわば、ゴルフスイングの本質の本質であり、前2回でお伝えした内容が「木の幹」に当たるならば、今回の内容は「地中に張り巡らされた根っこ」のようなものです。
大きな木を支える根っこのような重要な考え方を頭の片隅に置いて、その上でゴルフスイングの本質①②を追及していけば、スイング迷子にならず、様々な情報の取捨選択も可能になり、やればやるほど上達し続けられる素地が整う、と考えています。
※いちゴル上達マップの概要については【いちゴル上達マップ01】をご覧ください。
Contents
ナイスショットよりもナイススイングを!~いちゴルレッスンで最初にお伝えすること
僕が普段レッスンする中では、ゴルフが全く未経験の方から、ベストスコアは80台などの方まで幅広くいらっしゃいます。
ただ、どんな方がいらっしゃっても、最初に必ずお伝えすることは、同じです。それは、
「ナイスショットよりも、ナイススイングを意識してください!」
ということです。
ゴルフは難しいスポーツで、「ナイスショットをしよう!」「ボールにちゃんと当てよう!」と思ったところで、それができるわけではなく、むしろ「当てようとすればするほど、ちゃんと当たらない」スポーツです。
では、ナイススイングとはどのようなものか?
これはもちろん最終的には、上達マップ02~03で伝えている本質的な要素が備わったスイングになります。
ですが、その習得過程で忘れてはならないことがあり、それを今回お伝えします。
ゴルフスイングは本来「ナチュラルなモノ」
すでに紹介してきた通り、僕の考えるゴルフスイングの本質は、たった2つだけです。
- 遠心力と地面からのエネルギー
- 歩きながら振るかのようなスイング
ただ、この前提にある、土台のような考え方をここでお伝えします。それは、
ゴルフスイングは
- 物理現象を伴うモノで、
- 本質的にナチュラルなモノだ
という点です。
❶「物理現象」についてはすでに紹介したゴルフスイングの本質①②に記載の通りです。(「遠心力(物理現象)」「地面からのエネルギー=地面反力(物理現象)」)
ここで強調したいのは、スイング自体が❷「本質的にナチュラルなモノ」である点です。(これがナイススイングの前提)
このゴルフスイングは本来「ナチュラルなもの」をいうことを認識しておくことはすごく重要だと考えています。
皆さんはゴルフスイングを身に付けるとき、例えば「自分のスイングを動画で見ると、ややオーバースイングだ。トップの位置はもっとこうしたい」と「考え」、
ボールを打つ時にその自分の理想とするトップの位置を「意識して」スイングしたりしたことはないでしょうか?
またこの他にも、「自分はカット軌道だから、もっとトップの位置から真下にクラブをおろしてくるように」とそれを「意識して」スイングしてはいないでしょうか?
このように「何かを意識して」スイングする行為は、僕が伝えるところの「ナチュラルなモノ」とは対極にあります。
ただ、SNSなどでの投稿を見ていると、このような練習をされている方が多く、その方々がよく口にするのが、「良い動きを意識して反復することで、無意識に出来るようになるまでにしたい」といったりしますが、この方法は、少なくとも初中級者にはおススメの方法ではありません。
なぜなら、「何かを意識する」ことによる、「自然なスイングが崩れされる」悪影響の方が大きいからです。
陥りがちな誤った練習プロセス
ここで、このことを「ブランコに乗る動作」で例えてみましょう。
こちらの動画は、Youtubeでたまたま発見した動画ですが、右側の動作は一般アマチュアゴルファーの多くが陥っている誤った練習方法と性質的に同じです。
ブランコで立ち漕ぎをする場合、ブランコが徐々にゆられていく中で、タイミングよく屈伸運動をする必要があります。
ところが、「屈伸運動」だけを取り上げて、「ナチュラルさ(ブランコとの一体感など)を無視した」 動作をすればどのようになるでしょうか?
動画の左側がナチュラルにタイミングよく屈伸運動ができた例、右側がやみくもに屈伸運動をした例です。
左側はブランコをタイミングよく漕げており、ナチュラルな動作のように見えますね(事実この結果、生じる振り子運動は自然現象であり、物理現象です)。
ところが、右側は「ギクシャクしているだけでなんか変。でも一応屈伸運動はしている」といった感じですよね。
どこからどう見ても気持ち悪い動作ですが、実は一般アマチュアゴルファーの多くが練習場で打ち込んでいる練習は、この右側のブランコのような状況になってしまっていると思われます。
これに近いことを、ゴルフスイングの例で言うと、最近よく耳にするようになった「飛ばし」に有効な動作としての「地面反力」があげられます。
地面反力も、動き的に言えば「屈伸運動」でスイング中に効果的にこの動作が取り入れられれば、ヘッドスピードアップに有効です。この理屈を学んだ方は、これを取り入れようと、一生懸命に屈伸するタイミングを意識して試行錯誤を続けることになります。
しかし、スイング全体の一部である、この「屈伸動作」のみを意識している限り、全体の流れが失われ、先ほどのブランコ動画でいうと、右側の「ギクシャクした動作」を繰り返してしまうことになります。
(これは屈伸運動に限らず、前述した「トップを意識する」「ダウンスイングでカット軌道にならないように意識する」もしくは「ハンドファーストのインパクトを意識する」などなど、すべての特定の形や動きを意識する練習方法においても同様の結果( 不自然なスイングが出来上がる)になります。)
まずはナチュラルスイングありき~その重要なチェックポイント
ゴルフスイングを習得していくうえで、理屈として本質的に重要なのは、すでに紹介した「ゴルフスイングの本質①②」です。
同時に、このスイングの本質を体得していく過程で、忘れてはならないのは、「あくまでもナチュラルにスイングすることを心がける」ということです。
ここでは、最後に「ナチュラルにスイングできているかどうか」のチェックポイントを紹介しておきます。
それは、「素振りをやってもらって、気持ちよく振れているか・振りやすいかどうか」という点です。
かなり感覚的な表現になってしまいますが、いちごるレッスンでは、これを非常に大事にしています。
例えば、今後紹介していくドリルの一つに「右手離しスイング」というドリルがあります。
これは、スイングの途中のインパクトエリア付近で右手を離すスイングですが、これをすると、初中級者にありがちな「右半身が不必要に動くことによるスイングの乱れ」を防ぐこととができ、クラブヘッドに働く遠心力が発揮されたスイングになります。
この結果、このスイングをしてもらった時の受講生の感想は「振りやすい( 気持ちよく振れる)」というものになります。(もしもそうでなければ、そのスイングの方法に問題がある)
このようなスイングを経験してもらって、初めて「ナチュラルなスイングとは何か」を体感( =コツをつかむ) ことができます。
これが体感できたらあとは、ボールを打つ際にも同じような感覚で振れているか、を追及することで、ナチュラルスイングに近づいていけることになります。
以上を念頭に、ボールを打つ時は、「ナイスショットよりも、ナイススイングを!」の意識で、「気持ち良さ・心地よさを感じられるスイング」を心がけてほしいと思います。
ゴルフ「スイング」の本質まとめ
いちゴル上達マップ02-03で紹介した「ゴルフスイングの本質①②」と 、その重要な補足としての「気持ち良い・心地よいスイング」が、いちゴルで大切にしている「木の幹」、そしてその下にある「根っこ」のような考え方です。
すでに述べた通り、これは頭で理解して、「意識して」 スイングに取り入れようとしてもできません。
そのためには、「それをやれば、自然とその動きが取り込まれてしまうようなドリル」を実践することが有効だと考えています。
いちゴルでは、そのための練習ドリルを「いちごる練習ドリル」として10個用意しています。これらは折に触れ紹介していく予定です。
次回は、この「いちごる練習ドリル」について、その特徴や実施する際の注意点を含めた概要をお伝えします!
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