【ゴルフ上達Tips集#08】アプローチの上達の見取り図〜アプローチのまとめ

前回のアプローチの攻め方の基本で、一応アプローチの基本は投稿に出そろったかと思います。


今回は、これらをまとめてアプローチのスキルアップの参考情報を提供できればと思います。  

ここに書いたことは、「アプローチ版上達のための見取り図」。

必要に応じて、より詳細な各リンク先の投稿をご覧ください

なお、ゴルフ上達Tips集はゴルフ上達マップシリーズ(全35回)の内容が基礎になっています。まだご覧になられていない方はそちらから読み進む方が上達の近道かと思います。

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アプローチの土台作り(基本編)

 

ここではゴルフ「スイング」の本質にも掲げられている「遠心力」がキーワードになります。

 アプローチにおいて「遠心力」的な要素が重要になりますが、このことはアプローチという技術が「振り子運動」的な動作であると言い換えることができます。

 「振り子運動」をアプローチに取り入れていく際のもう少し具体的なポイントは、振り子運動に含まれる「振り子の3要素」を意識するとよいです。  

振り子の3要素

①振り幅が左右対称

②リズムが左右一定

③フィニッシュ静止  

要はボールを打つときは、「いち、にぃ、さ~んのリズムで振ってフィニッシュ静止」くらいシンプルな方がちょうどよいです。  

また、振り子の3要素や遠心力を体感・体得するための練習方法がいちごるアプローチ3点セットでした。

ドリル❶ 連続足踏み3球打ち→必然的にリズムと振り幅が整う

ドリル❷ 右片手アプローチ →振り子の3要素を意識して振れれば、「遠心力」を体感できる

ドリル❸ 左片手アプローチ →同上  

これらの反復により、振り子的に振れるアプローチ技術の土台が身についていきます。

 なお、これらの習得をするための練習においては、番手はSW(中級者以上)やAWやPW(初級者。ただし9アイアンでも可)で、いわゆる「ピッチエンドラン」的な弾道のアプローチをするとよいです。

 以下の2.に記載の通り、「攻め方の基本」はランニングアプローチですが、振り方を覚えるという目的の下では、ある程度ボールは浮かせた方がナイススイング=ナイスアプローチとなっているかどうかの判断が付きやすいためです。

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アプローチの距離感とアプローチの攻め方の基本(実践編)  

1.である程度アプローチのスイングの土台が身についてくれば、今度はより実践的な技術の習得に移行します。

具体的には、「アプローチの距離感を磨く」こと、ラウンドでは状況次第で積極的に「ランニングアプローチ」で寄せることの2点です。

 1点目の距離感については、振り幅×リズムによるボールコントロールの練習をします。 このために、目標物付近にキャリーさせるための振り幅×リズムを整え、実際に打つ練習を反復することが必要になってきます。

※具体的な手順については【上達マップ18】アプローチの距離感-[3.距離感の磨き方](☞LINK)  参照。

2点目のランニングアプローチは、ラウンドやアプローチ練習場でトライしていきましょう。  最初は、グリーン外からのパターをやってみます。

例えばボールからグリーンエッジまで10m、エッジからピンまで8mという状況でもパターを使用してみると、案外及第点のアプローチングパターになることに気が付くのではないかと考えています。

その上で、今度は番手を7アイアン(9アイアンでも可)くらいにしてやはりグリーン外から転がしていくランニングアプローチをしてみて、その有用性を確認するとよいかと思っています。

※ランニングアプローチについては、【上達Tips集#07】アプローチの攻め方の基本(☞LINK)を参照。

 

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より高みを目指して(発展編)

以上がアプローチの土台を作り、実際にラウンドで役に立つレベルに使いこなしていくための定石だと考えています。  

最後に、その先にどのような景色が広がっているかを記載して、「高みを目指す」方の参考になればと考えています。

 ・距離感について

距離感の磨き方については上述の通りですが、レベルが上がっていく上でその網の目の粒度を細かくしていく必要があります。  

例えば、当面平均100切りを目指すくらいまでは、5yd→10yd→15yd→30yd→50ydくらいにおおよその[振り幅×リズム]を体にインプットしておけば良いかと考えています。(仮に、その間の距離である40ydのアプローチが残ったとしても、「だいたいの感覚、たとえば30ydよりは大きく、50ydよりは小さい勢いの出球で」といった形で対応することで大きな問題は発生しないと思います。)  

一方で、レベルをさらに上げていくのであれば、15yd~50ydの間の距離を5ydごと等に刻めるように感覚を研ぎ澄ましていく必要があります。  

ここがまさに「感覚を磨く」作業になりますが、振り方の土台(振り子の3要素を整え遠心力を活用できたスイング)ができていれば、反復練習により、ある程度までは自然と感覚は研ぎ澄まされていくものだと思います。

 ・打ち出し角度について

また、アプローチ技術の向上に伴い、より意識したいのが「打ち出し角度」です。

当然のことといえば当然のことですが、同じヘッドスピードで振れたとしても、インパクト時のロフト角度(フェース面の立ち方・角度)が変わればボールの出球の打ち出し角度が変わります。

そうすると、キャリーの距離も影響を受けますし、何よりも着弾後のランの距離が大きく変わります。  これを意識できていないと、「振り幅とリズム(=ボールスピード)はよかったのに、思った以上に転がった(転がらなかった)」が発生してしまい、イメージ通りのアプローチが出来なくなっていきます。

 ・風やグリーンの上り下りの傾斜の影響について

また、レベルを上げていくにつれて「風の影響」も無視できないものになります。

キャリー30ydのアプローチだからといって、風の影響を考慮しないと、例えば「グリーンが上り傾斜、風はアゲインストで結構吹いている」状況では、通常よりも「突っ込んだ」アプローチをした方がよい、という場合もあります。(逆はその逆)  

・サイドスピンのコントロールについて

また横のスピンコントロールとしては、ウェッジでランニングアプローチをする場合はフック気味に出したり、グリーン上の左右の傾斜(フックライン、スライスライン)の状況では、場合によっては傾斜と逆のサイドスピンをぶつけて直線的に狙う、といった方法がより良い場合もあります。

 以上は、あくまでも一例ですが、技術的な引き出しとしてはあり得るものを列挙しました。ただ、これらはあくまでも基礎基本の土台の上に積み上げていくものです。(しかもこれらは技術的に個性の出るところで、賛否両論もあるかと思います)   

さらに、判断ポイントが増えれば、判断ミスの余地が大きくなります。

 例えば、ライが良くないのに(それを判断しきれず)、「ウェッジでフック回転をかけてピッチエンドランで寄せようとした結果、チャックりした」など。

「まず判断すべきこと」とは、細かい技術の引出しを開けることではなく、「リスクは何か」というより大きな観点の方が優先されます。 (この例だと、「芝が薄いので、パターで転がした方が安全」など)

 以上は、あくまでも高みを目指す上で必要となってくる可能性のあるものを紹介しましたが、最初は「汎用性の高い引出しを確実に使いこなす」ことを覚えていく方が得策だと思います。(くれぐれも重要性と順序を間違えないように!)

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まとめ

今回はアプローチに関してのまとめとなる投稿をしました。

おそらく、しばらくはアプローチに関する投稿をすることはないかもしれません。

上達マップシリーズの最初の方で触れた通り「ロブショット」については、ついぞ紹介することはありませんでした。  それは、「ロブショット」は、アプローチの攻め方の基本通りに考えれば、通常のアベレージゴルファーは使う局面はほとんどないからです。

(ただ、基礎基本を大切にすれば、アベレージ85までにはなると思います。)

また、「それを使う」ということは、リスク(ライの状況×プレーヤーの技術レベル)の観点で問題ない、ということであり、十分に高い技術を身に着けた時に「自然と出来る」ようになるショットだとも言えます。(教わらずとも出来るようになるくらいが、着手するタイミング)   

このブログの想定読者である一般アマチュアゴルファーにとってのロブショットは、多くの局面でハイリスク・ローリターンな技術です。

 逆に、一般アマチュアゴルファーにとってはパーでなくともボギーでも十分な結果だととらえると、ランニングアプローチはローリスク・ローリターンではなく、ローリスク・ハイリターンな技術ということができます。

 土台作りや距離感磨きの必要な準備をしたら、ラウンドではまずはこの「結果につながりやすい実用的なスキル」の実践感覚を養っていくことが上達の近道だと、いちごるでは考えています。

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